実際にどのくらいの人が「闇金」を利用したことがあるのか?

キャッシングサービス、カードローンサービスと耳にしたとき、ネガティブなイメージをどうしても抱いてしまう人は多いです。
「お金に困っている人が利用するサービス」であり、根本の部分がネガティブな状態のため、致し方がないところではあります。
しかし、これだけでネガティブなイメージになっているわけではありません。
このようなイメージにしてしまう他の要因の1つが「ヤミ金業者」の存在となっています。

■約250人に4人の割合でヤミ金に借入を検討している実態がある

 kyousitu
平成28年に実施された「平成27年度」の貸金業界の調査報告書というものが、日本貸金業協会より公開されています。
ここで記載する内容は、この公開されている内容を元となっていることを、先に断っておきたいと思います。
ともあれ、そこに「ヤミ金業者を利用しているか?」という質問に、1.6%の人が「借入先として検討をした」と答えている驚きの事実がありました。
ご存知の通り、ヤミ金業者は絶対に手を出してはいけない借入先です。
それにも関わらず、借入を検討した250人のうち4人ほどがヤミ金を選択しようとしたわけですから。
(本当に選択したのか?本当に借入をしたのか?までは、このアンケート結果には掲載されていなかったため分かりませんでした)
この調査報告書には、実際にヤミ金業者から借入した人のインタビューが掲載されています。
その内容をみると「事業資金として、どうしても必要だった」と答えています。
そして、借り入れした額は、なんと5,000万円。
最終的に7,500万円(月5%の利息で毎月250万円を支払う)を支払って完済。
事なきを得たようですが…非常に危険な橋を渡ったわけですね。
ここから見える事実は、銀行では絶対に貸してくれないような状況でも、5,000万円もの大金を貸してくれるということ。
となると、本当にお金に困っている人にとっては、ある意味では救いの手を差し伸べる業者と映ってしまうのかもしれません。
つまり、この検討をした4人の人は…本当ににっちもさっちもいかない状況に陥っていることが予想できます。

■20代の若者がヤミ金を検討しているという驚きの事実(4人の内3人)

 ooninzuu
先の検討した例を見ると、40代50代の経営者の人が検討しているというイメージを持ってしまいます。
しかし、よくよく、この調査報告書を見ていくと…なんと20代の人の方が、ヤミ金業者の利用を検討していることが分かるのです。
驚いてしまった人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
このような数字になる理由は、現代社会ならではの問題かもしれませんね。
例えば、奨学金制度を利用した若者が、返済ができなくなってしまい、ヤミ金に手を出してしまうということ。
社会問題となっているため、決して珍しい話ではありません。
かつ、女性が風俗関係の仕事に就いてまで返済をしていくぐらいの時代のため、ヤミ金を頼っても何ら不思議ではないわけです。

■ヤミ金業者を利用している人の約75%は利用者側からアクションを起こしている

 taisyuu
ヤミ金業者を利用してしまう理由の1つとして、ヤミ金業者から直接アクションがあって、言葉巧みに契約をさせられてしまったというケースがあります。
例えば「お金に困っていませんか?」と、直接、電話が掛かってくるケースですね。
世の中は怖いもので「お金に困っている人リスト」というものが、裏の世界で売買されています。
それを購入したヤミ金業者が直接ピンポイントでアクションをかけてくるわけですね。
結果、「それは助かる!」ということで、ついつい利用してしまうイメージです。
しかし…実は、このようなケースでヤミ金業者に手を出してしまうのは、全体の25%程度となっています。
つまり、残りの75%の人が「ヤミ金業者に借入を依頼している」と、利用者側からアクションを掛けているのです。
もちろん、中にはヤミ金業者だと知らずに借入の申込をしている場合もありますが。
テレビドラマなどで見る、見るからにガラの悪い人に激しい取り立てされてしまうという時代ではないということですね。
一般社会に溶け込んで、あたかも正規業者のように振る舞っていたり、偽装質屋だったりと…。
したがって、貸金業者を利用するさい、しっかりと「ヤミ金業者ではないか?」を確認してから申込ことが重要になってきます。
ただ中には、街で見かけた…見るからに怪しい看板やチラシを見て利用する人もいますが。
ともあれ、75%の人が自らアクションを起こしているという驚きの結果ですね。

■どんな理由であれヤミ金には手を出さないこと!

 kokoronoyami
さて、最後に…実際にヤミ金業者を利用したことがある人、利用している最中の人…どれくらいの割合でいるのか?が、ここの本題です。
答えは2,000人中、114人(5.7%)になります。
意外と多いと感じるかもしれません。
先程、250人中4人が検討しているというお話をしましたが、この数字を見る限り…検討イコール利用と思ってもよいかもしれません。
しかし、どんな理由があっても、ヤミ金業者に借入を申し込まないようにすることが大切です。
お金に困っているのであれば、然るべき相談先というものがあるはずです。
親しき人、行政、日本貸金業協会などです。
上手に活用をして、ヤミ金業者に手を出さないといけないような状況から脱するようにしてください。

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