金利・限度額ってどう決まるの?

◆金利はどう決まる?

金利は借入れ限度額によって決まります。

限度額が大きくなるほど低くなり、小さいほど高く設定されます。

つまり、金利は限度額に反比例するということですね。

例えば、「オリックス銀行カードローン」をみてみましょう。

コース 利用限度額 利率
800万円コース 700万円超800万円以下 1.7%~4.8%
700万円コース 600万円超700万円以下 3.5%~5.8%
600万円コース 500万円超600万円以下
500万円コース 400万円超500万円以下 4.5%~8.8%
400万円コース 300万円超400万円以下
300万円コース 200万円超300万円以下 6.0%~12.8%
200万円コース 150万円超200万円以下
150万円コース 100万円超150万円以下 9.0%~14.8%
100万円コース 100万円
100万円未満コース 100万円未満 12.0%~17.8%

このように、設定される限度額によって金利が分けられています。
限度額が800万円コースでないと下限金利は利用できません。限度額800万円となると単純計算で年収2400万円以上だと推測されます。
初めての利用はほとんどが100万円未満コースですので、上限金利が適用されると考えておきましょう。

また、こういった金利が設定されるのには理由があります。
それは利息の上限を法律で決められた範囲に抑えなければならない、「利息制限法」が関係しています。

利息制限法とは借入れ額ごとの上限金利を定めた法律です。借入れ額ごとの上限金利は以下のとおり。

10万円未満 年20 %
100万円未満 年18 %
100万円以上 年15 %

この範囲内の金利であれば法律上問題ないわけです。

業者も儲けたいため、利息制限法いっぱいの金利に設定する傾向があります。

とくに消費者金融系は、ほとんどが最大金利18%付近ですので、
100万円未満 の借入れでは最大金利18%付近の借入れになってしまうでしょう。

金利が下がりはじめるのは、100万円以上からと思っておいたほうがいいでしょう。

そのため、おまとめローン(借金の一本化)などの需要が生まれるのです。おまとめローンは100万円以上あるとグッと金利が下がります。

おまとめローンとは?

◆限度額ってどう決まる?

限度額を知るにあたってまず知らなければならないのが「総量規制」です。
総量規制とは年収の3分の1以上の借入が出来ないことです。消費者金融系の場合は総量規制の範囲内になります。よって、年収の1/3までの借入れとなるんですね。年収が500万円であれば限度額は1/3の166万円です。また総量規制の対象であることによって専業主婦は原則申込が出来なくなっています。

一方、銀行系のカードローンは総量規制の対象外になります。ですが、最大限度額いっぱい借入れできるかと言われればNOになります。銀行系のカードローンは最大限度額が800万円や1000万円と高額ですが、 誰もが最大限度額いっぱいまで借入れできるわけではないんです。

そこで本題です。限度額がどのように決まるかというと、年収や職業、勤務年数等によって上下します。

これらの項目の評価が高い人ほど限度額は高くなりますが、そうでない人は低めに設定されます。
まずは30万円からなどになり、返済実績を積み上げていけば、徐々に増枠してもらえるといった感じになります。
増額してほしい場合は、返済実績をコツコツ積み重ねていきましょう。大体の人は30万円くらいからスタートです。初めての方はほとんどが100万円以下だと思っておきましょう。

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◆まとめ|どちらも審査で決まる

いかがでしたか?

金利・限度額は審査によって決まりますが、大体の目安にしていただければと思います。
実際に審査してみないと金利や限度額はわかりません。しかし、初めての利用などは大体同じスタートとなることがあるのも事実。その辺は業者のさじ加減なので、あまり深く考えないようにしましょう。

・金利は限度額によって決まり、反比例しています。(高限度額⇒低金利、低限度額⇒高金利)

・金利は法律的に上限が決まっている。(消費者金融は18%、銀行カードローンは15%前後が多い)

・限度額はその人の年収・職業・勤続年数など、スペックによって異なる

・利用が初めての方は限度額30万円くらいで、100万円以下であることが多い

・返済実績を積むことによって限度額が上がる

・そして、限度額が上がることによって金利も下がる可能性も♪

【審査で見るのは…】

・年収
・職業
・勤続年数
・雇用形態
・家族構成
・健康保険証の種類
・居住形態
・居住年数
・金融事故情報の有無
・他社借入(件数・金額)

などから総合的に判断されます。
審査においてみるポイントは一点ではないので、審査に落ちたとしても何が原因で落ちたのかわからない場合も多いです。
総合的ですので、すぐに出来ないことをどうにかしようとするよりも、出来るところから延ばしていきましょう。

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