暗証番号「0000」など簡単なものだと返済義務が生じる?!

■カードローンの不正利用されてしまった場合…お金はどうなるのか?

財布の中にしまっておいたカードローンサービスのカード。
ひょんなことから財布を落としてしまい、残念ながら拾った人が不正利用した場合…このとき借入されたお金は誰が払うべきか。
もちろん不正利用した人間が払うべきですが…そんな律儀に払うはずはありません。
となると、被害者か、カードローン業者かになってきます。
実は選択肢がもう1つあり…それが「保証会社」になります。
保証会社は、カードローン利用者が返済できなかった場合、カードローン業者に対して保証をしてあげるのが役割。
このような不正利用で、カードローン利用者が支払わない場合は、基本的に保証会社が、この被害に遭ってしまった金額を支払うことになります。

◇クレジットカードも同様で支払わなくてよい

ちなみにですが、クレジットカードも同様のことが言え、保証会社が支払ってくれるケースもあります。
が、クレジットカードには付帯サービスとして「盗難保険」がついていることがほとんどです。
結果、こちらの保険が適用され補償されるケースが基本となってきます。

■ただし…安易な暗証番号の場合は支払い義務が生じる場合もある

基本的に、不正利用されたとき支払い義務は生じません。
しかしあくまでも基本的な話で、当然、例外もあります。
その1つの例として挙げられるのが、安易な暗証番号です。
安易な暗証番号とは、「0000」だったり「生年月日」「郵便番号下4桁」などのことを指します。
「生年月日が安易なの?」と感じた人もいるかもしれませんが、残念ながら、こういった番号も安易なものに含まれます。
理由は単純で、多くの人がカードを財布の中に入れ、そして財布の中には免許証が入っているため、簡単に生年月日が分かってしまうからです。
結果、カードローン業者としては「安易な暗証番号にしているから不正利用されてしまうのですよ」と主張をするわけですね。

◇「責任感がない」と感じさせるような保管場所も支払い義務が生じる?

今回は「安易な暗証番号」がテーマとなっていますが、これ以外にも支払い義務が生じてしまうケースがあります。
それが保管場所です。
極端な例ですが…どこかの飲食店で食事をしているとき、トイレへ行くため席を立ちました。
このとき、カードをテーブルの上に置いていってしまい盗まれ不正利用されてしまった。
このようなケース…明らかに利用者側が目立つ場所に放置したという責任感の無さを感じざるを得ません。
もしこれが財布であった場合、多くの人が「そんなところに財布を置いておく人も悪い」と説教されることでしょう。
要は、これと同じ考え方というわけですね。

■ポイントは利用者側に過失があるのか?になってくる…

先の話を一言でまとめると「過失があるかどうか?」が焦点になってきます。
不可抗力で不正利用された場合は、当然、保証会社や保険会社が応対してくれますが…過失がある場合は「いやいや、あなたが悪いのでしょ」と言われてしまうわけですね。
保証会社も保険会社も企業ですから利益を上げなければなりません。
利益を上げるためには、可能な限り出費を押さえたいところ。
であれば、過失がある人には支払いをしないと徹底したくなるのも理解できます。

◇残念ながら利用規約に記載されていることが多い

ここまで読んで「そんな意地悪なことを言わないで」と感じるかもしれません。
しかし、全く意地悪なことではないのです…。
カードローンサービスの契約をするとき、利用規約を渡されるかと思いますが、ここに「安直な暗証番号にしないように」と記載されていることが多いからです。
もっというと「誕生日や同じ番号4つのような安易な番号にしないように」と、具体的に指示されている場合すらあります。
このような但し書きがあるにも関わらず、被害に遭ってしまえば、カードローン業者としては、文句の1つや2つ言いたくなるのも理解できますよね。
ともあれ、利用規約で「ダメですよ」「過失が認められた場合は支払い義務が生じますよ」と記載されている以上、利用者としてはどうすることもできません。

■暗証番号は定期的に変更するのが最善の策ではあるけど…

では、どうやって不正から身を守り、不正があったとしても過失は認められず保証会社に支払ってもらうのか?
可能な限り不正利用されないように自分なりに責任を持って管理をする」ということになります。
例えば、暗証番号に関しては定期的に変更するように注意するのが最善の策に。
保管場所も財布の中にまとめておくのではなく、別管理にして財布を落としてしまったときのリスクも軽減させたいところ。
このように完璧を目指すとなってくると…かなり面倒で逆に失くしてしまったり、暗証番号を忘れてしまうリスクも出てきてしまいます。
結局のところ、忘れないような暗証番号にし、かつ財布ごと落としたとしても「ピンと来るような関連付けられた番号にしておかない」というのが一番といえるでしょう。

かくいう筆者は、この手の暗証番号は、昔乗っていた車のナンバーだったり、昔使っていた会社のロッカーの番号だったりを使っています。
意外と4桁という数字ぐらいであれば、自分だけしか分からないものがあるものです。
なので、これを機に探してみて、変更しておくとよいかもしれませんね。

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