金融機関でカードローンを作るとその日から融資が受けられます。
カードローンは金融機関が利用者に与えた利用極度額の中で何度でも借入が反復利用できる貸付の方法です。
カードローンの借入が発生すると、一般的に翌月から返済が始まります。
インターネットの発達とともにこの返済方法も多様化してきましたが、返済には方法によって手数料が掛かるものと無料のものとがあります。
この差が最終的にどのような結果になるのか、知っておいて損はないと思います。
まずは簡単な計算をしてみましょう。
◆返済で手数料が必要な場合
仮にカードローンの利用者が20万円借りて、1年12回で返済するとします。
カードローンの金利は15%です。
すると1年間の金利は20万円×15.0%×365日÷365日=3万円です。
一方、返済はその金融機関が直営の店舗やATMが少ないので、返済場所に提携しているコンビニATMを毎回使うと仮定すると、返済ごとに210円の手数料が掛かりますので単純計算で210円×12回=2,520円、つまり金利に加えてこの間接的な費用を支払はねばなりません。
もしこれが提携コンビニATMも近所になくて毎回取引している銀行か信用金庫から振込をしなければならないとすると、それに係る振込手数料はさらに数倍に膨れます。
じつにもったいない話ですね。
でも最近は各金融機関の厳しい競争の中で、サービス合戦でこの手数料さえ無料にしているところがたくさんあらわれています。
さらに同じ金融機関でも返済方法によって無料の場合と有料の場合があることをご存知ですか?
もしそれを知らずに有料の方法で延々払い続けていたらしたら残念な話です。
ここはぜひその手数料が無料になる方法を知って賢く節約しながらカードローン利用を続けたいものです。
そこで次にカードローンの返済方法にはどんなものがあるのか、その点をチェックしてみたいと思います。
◆返済方法は基本的に3つ
○自動引き落とし(口座振替)
カードローンの利用者がローンカードを発行してもらっている銀行で開設している口座から毎月の返済金を一定日ごとに引き落とす方法と、消費者金融等で発行してもらったカードローンの返済を全国の提携している銀行の口座から引き落とす方法があります。
○店舗窓口・ATM返済
店舗窓口の直接返済か銀行・消費者金融等の直営のATMか、提携銀行あるいは提携コンビニのATMに入金して返済する方法です。
○インターネット返済および銀行振込
インターネットバンキングのシステムを利用して自宅からパソコンやスマホ等で振り込みして返済する方法と直接銀行の店舗・ATMから振込で返済する方法があります。
手数料についてもプロミスのようにインターネット返済の場合、プロミスが手数料負担をしてくれて実質顧客の振込料が無料となるケースもあります。
◆銀行、消費者金融等の返済方法に関する手数料一覧表
当サイトでご紹介している各金融機関の手数料一覧表を作成してみました。
返済方法別手数料一覧表 | ||||
返済方法 | 手数料無料 | 返済方法 | 手数料有料 | |
北洋銀行 | 北洋銀行ATM | ○ | 銀行振込 | ○ |
提携銀行・コンビニATM※① | ○ | |||
住信SBIネット銀行 | 口座振替 | ○ | 銀行振込 | ○ |
提携コンビニATM※② | ○ | |||
じぶん銀行 | 口座振替 | ○ | ||
提携銀行・コンビニATM※③ | ○ | |||
オリックス銀行 | 口座振替 | ○ | 銀行振込 | ○ |
提携銀行・コンビニATM | ○ | |||
プロミス | プロミス店舗・ATM | ○ | 提携銀行・コンビニATM | ○ |
インターネット返済(提携銀行5行)※④ | ○ | イーネット・ローソンATM | ○ | |
三井住友銀行ATM | ○ | 銀行振込 | ○ | |
ローソン・メディア端末 | ○ | |||
モビット | 口座振替※⑤ | ○ | 提携銀行・コンビニATM | ○ |
銀行振込 | ○ | |||
アイフル | 口座振替 | ○ | 提携銀行・コンビニATM | ○ |
アイフル店舗・ATM | ○ | 銀行振込 | ○ |
※①セブン銀行・ローソン・イーネット
※②イオン銀行・セブン銀行・イーネット・ローソン
※③三菱東京UFJ銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行・ローソン・イーネット
※④三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・ジャパンネット銀行・楽天銀行
※⑤三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行のみ
◆まとめ
一覧表から読み取れることは、そのカードローンを発行している金融機関の店舗窓口・直営ATMからの返済は無料、毎月決まった日に提携先銀行の口座から口座振替で返済している場合も無料、あるいはその金融機関と提携度合いが強い銀行ATM、コンビニATMからの返済は無料であることがわかります。
それぞれの金融機関でカードローンの発行をしてもらった時、いくつか無料の返済方法が用意されていることは理解できました。
どこでカードローンを作るかを決めるとき、金利水準や利用極度額、無利息サービスなどの点も大事ですが、このような返済に係る手数料無料の方法がどれくらい用意されているか、それを知りながら決めていくことも大事なポイントだと考えます。