キャッシングができるのは、消費者金融や銀行だけではありません。
ご存知のとおり、クレジットカードにもキャッシング枠があり、
消費者金融や銀行とおなじように借入れができるんですね。
そんなクレジットカードのキャッシング枠には、
どのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、クレジットカードのキャッシングの特徴・メリット・デメリット・注意点を紹介します。
■クレジットカードのキャッシングの特徴
クレジットカードのキャッシング枠の特徴は限度額が低いことです。
これはゴールドカードやプラチナカードであっても同様です。
その理由としては、クレジットカードはあくまで、
ショッピングする際に使うカードという位置づけだからでしょう。
キャッシング枠はオマケのようなものなんですね。
もうひとつの特徴としては金利が高めなことです。
多くのクレジットカードの最大金利が18%付近と、消費者金融なみです。
カードによってバラバラですが、最低金利は10%以上がほとんどですね。
■クレジットカードのキャッシングのメリット・デメリット
□メリット
メリットはすでにキャッシング枠を申込み済みであれば、
今すぐにでも利用が可能なことです。
新たにキャッシング枠に申込む場合でも、すでにクレジットカードを持っていれば、
延滞等をしたことがない限り、比較的スムーズに審査に通ります。
また、クレジットカードについているキャッシング枠なので、周囲の人に「キャッシングをしている」と知られることもほとんどありません。
請求書をみることができる同居している家族などには知られてしまう恐れはありますが、気を付けていればバレることは少ないでしょう。
カードローンに申し込んだことを秘密にしたいという方にも向いています。
□デメリット
デメリットは一から利用しようという場合、時間がかかるということです。
まずはカードに申込まなければいけませんので、
カードの審査を受けなければいけません。
審査に合格しても、カードが郵送されてくるまでに時間がかかりますので、
利用できるまで、1週間から2週間かかってしまうことがほとんどです。
先ほども解説したように金利が高めで、限度額も低いという傾向もあります。
■総量規制の対象になるのか?
クレジットカードのキャッシング枠は総量規制の対象になります。
「総量規制は貸金業の法律でしょ?クレカは信販系だから対象外なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
たしかにクレジットカード会社は信販会社になります。
ですが、キャッシング枠がある場合は全て貸金業者として登録しているんですね。
そのため、総量規制の対象となり、年収の1/3までの借入れしかできません。
年収600万円であれば、1/3の200万円までとなるということですね。
なお、総量規制の対象になるのは借入れした分のみです。
たまに「キャッシング枠に申込むと、その限度額が総量規制にカウントされる」
という記述を見かけますがこれは正しくありません。
借り入れして初めて総量規制の対象としてカウントされます。
ですので、限度額30万円のキャッシング枠の申込みをしても、
利用しなければその30万円は、総量規制としてカウントされないんですね。
■利用限度額はショッピング枠と共通になるので注意!
クレジットカードのキャッシング枠を利用するときの注意点として、
「利用限度額がショッピング枠と共通になる」というのがあります。
たとえば、ショッピング枠の限度額が100万円で、
キャッシング枠の限度額が30万円だとしましょう。
仮にショッピングに90万円使ったとすれば、キャッシング枠の残りは10万円になります。
逆にキャッシング枠を30万円利用すれば、ショッピング枠は残り70万円になります。
このように利用限度額が共通になっているんですね。
ショッピング枠の限度額100万円、キャッシング枠の限度額30万円、といった形でそれぞれをフルに利用できるわけではないので要注意です。
⇒まったく別物!クレジットカードとカードローンの違いは?どっちが得?
■まとめ|クレジットカードとキャッシングは少し違う
いかがでしたか?
クレジットカードのキャッシング枠を利用するのであれば、基本的なことを知っておいた方が良いでしょう。
・クレジットカードのキャッシング枠の特徴は限度額が低いことと、
金利が高めに設定されていること。
・メリットはキャッシング枠を申込み済みであればすぐ利用できること。
デメリットはカードを持っていないと、利用までに時間がかかること。
・クレジットカードのキャッシング枠も総量規制の対象。
借り入れ限度額は年収の1/3までになる。
・利用限度額はショッピング枠と共通になる。
ショッピング枠とキャッシング枠の限度額それぞれ、いっぱいまで利用できるわけではない。
使ったら連動して枠が減る。
これらがクレジットカードのキャッシング枠の特徴です。
申し込む際は何を重視して利用するかをよく考え、時間がかかってしまうことも承知の上で申し込むようにしましょう。