「銀行のローン」というと、つい身構えてしまいませんか?
銀行からお金を借りるのはかなりの大ごと、というイメージもありますが、銀行カードローンなどは消費者金融と同じような気軽な感覚で利用できます。おまとめローンも複数のカードローンを一つにまとめるのに頻繁に活用されています。
しかし、利用者にとって身近なのはカードローンやおまとめローンだけではありません。
そこでここでは、銀行の各種ローンの様々な活用方法を紹介します。
■銀行カードローンの本来の活用法
カードローンは銀行カードローンと消費者金融の2種類あります。
銀行カードローンは審査が厳しく、消費者金融は甘いといったことをイメージされているかもしれませんが、それほど大差はないかもしれません。というのも、銀行カードローンの保証会社には消費者金融が付いている場合が多く、結局のところ審査は消費者金融グループが保証してくれるものだからです。イコールとまでは言い難いですが、審査に関しては似たようなものだということをここで覚えておいてください。
カードローンの活用法はお金がないときに頼れる存在であるということです。本来の活用方法はお金がないときだけ利用するというものですが、それ以外にもカードローンを利用するとメリットになる場合があります。
それらをこれから紹介していきます。
■住宅ローンを利用しているとカードローンに有利になる
一般の利用者が最も多額のお金を借りるとき、それはマイホームを購入する時ではないでしょうか。
マイホームを購入する際には、銀行の住宅ローンをほぼ利用するでしょうが、住宅ローンを利用しているとカードローンにも有利に働きます。
特に地方銀行のカードローンに多いのですが、住宅ローン利用者向けのカードローンを提供しています。
その地方銀行では、もちろん通常のカードローンも提供しているのですが、それと比べて金利がかなり低く抑えられているのが、大きなメリットです。
また、一般の利用者にとって最高の難易度を誇る住宅ローンに通過しただけあって、住宅ローン利用者向けのカードローンの審査は、比較的難易度が低く設定されています。
専用のカードローンこそないものの、メガバンクのみずほ銀行では、みずほ銀行の住宅ローン利用者に対して金利を年0.5%優遇するなどしています。
これも、住宅ローンと言う難易度の高い審査を通過している利用者を囲い込みたい、そのような思いがあってのことでしょう。
■定期預金を担保にしてお金を借りる「定期預金担保貸付」
不意にまとまったお金が必要になった時、あなたはどうしますか?
「定期預金を解約してお金を工面する」
「親兄弟からお金を借りる」
「カードローンに申込む」
など考えるでしょう。
しかし、もし銀行に定期預金があるのであれば、それを活用しない手はありません。
実は、定期預金を使ってお金を借りられる「定期預金担保貸付」と言う制度があるのですから。
定期預金貸付担保は、文字通り定期預金を担保にして銀行がお金を貸してくれます。
最近では、サービス向上により即日融資ができるカードローンもありますが、それでもまだ数は多くありません。
しかし、定期預金貸付担保ならば、原則即日融資が可能です。
また、低金利なのも大きなメリット。
銀行のカードローンはおおむね年5~15%と言ったところが平均的な金利ですね。
しかし、定期預金貸付担保は定期預金の約定金利プラス0.5%です。
定期入りと呼ばれて久しい定期預金ですが、定期預金貸付担保を利用する際には、それがメリットとなるのです。
■外貨預金で「金利プラス為替差益」
現在、銀行の金利は超低金利時代です。
住宅ローンやマイカーローンを利用するにはベストな環境ですが、預金をするにはよい環境とはいえません。
金利が低ければ、お金を預けても利息がほとんどつかないからです。
そこで最近注目を集めているのが、銀行の外貨預金です。
外貨預金で肝となるのが、金利と為替差益です。
中央銀行(日本では日本銀行)が民間の銀行にお金を融資する際の金利を「政策金利」といい、世界の中央銀行の中でも日本銀行はこれが極めて低い水準にあります。
政策金利が高い外国の通過に外貨預金をすれば、日本円で預金をするよりも高い金利を手にすることが可能です。
また、預けたときよりも為替レートが円安に振れれば、為替差益を手にすることもできます。
仮に為替差益でマイナスが出たとしても、政策金利で日本が極端な高金利政策を打たない限り、金利で為替差益のマイナスを穴埋めできる可能性もあるのです。
銀行には、カードローンやおまとめローンだけではない、様々な金融商品があります。
マネーライフをより豊かに、より効率的にするためにも、銀行に相談してみるのもいいかもしれません。
■まとめ|銀行カードローンを他のことにも活用しよう
いかがでしたか?
・住宅ローンを活用する
・定期預金を担保にしてお金を借りる「定期預金担保貸付」
・外貨預金で「金利プラス為替差益」
などなど。
一部ではありますが、銀行カードローンには様々な利用方法があります。
預金だけでなく外貨や住宅ローン、担保にする方法など、ぜひ参考にしてみてください。