カードローンの悪徳業者がマインドコントロール・・起きてしまった悲劇とは

■あれよあれよのままに、契約してしまったカードローン

とある詐欺グループの詐欺手法を以下に記載します。

1. 上手い投資話を詐欺グループが持ってくる
2. 興味を持った人(後の被害者)に実際に投資させる
3. しかし上手くお金が増えていかないため…
おかしいと思った被害者は詐欺グループに問い合わせる
4. そこで…とある専門家が紹介される
5. その専門家は被害者の親身となり本案件を華麗に解決
6. 報酬として多額なお金を要求
7. 「そんなお金はない」となりカードローン業者を紹介しお金を用意させる
8. 華麗に解決したはずの投資トラブルが再燃
9. そのトラブルを解決するためにお金を要求
10.支払える額がなければ…再度カードローン業者を紹介
11.華麗に解決したはずなのに…再々度トラブルが再燃その後、8~11を繰り返す。

これを読んでどのように感じましたか?
文章だけを読めば、怪しい部分が多く「こんな幼稚な詐欺に引っかかってしまうのか?」と感じた人も多いかと思います。
確かにその通りなのですが、やはりポイントは専門家が紹介され、華麗に解決する部分となります。
ちなみに、ここに登場してくる人間は、全てグルの詐欺グループとなっています。
つまり紹介されるカードローン業者も、許可を得ていない悪徳業者(申込時はごくごく普通の業者に見せかけるため被害者は全く気付かない)です。
ともあれ、このような流れでカードローンを利用してしまい借金地獄へ陥ってしまった理由を見ていきましょう。

■悪徳業者の巧みな戦術に為す術無く借金地獄へ

ポイントは、先程も説明した通り、投資話を持ってきた詐欺グループが紹介した「とある専門家」です。
この専門家が華麗にトラブルを解決したように見せるため、被害者側は、すっかりこの人のことを信じてしまうわけです。
また、被害に遭ってしまったお金に関しても、ある程度は戻ってくるように仕向けているため、満足度も高くなり、より信頼をしてしまう状況を作っているのです。

例えば、100万円の被害に遭ってしまった場合は、半分よりも少し多いぐらいのお金を取り戻したように見せます。
0円では不満が残りますし、全額だと詐欺グループの儲けもありません。
そして半分では、微妙な満足度になってしまうため…6割7割ぐらいの絶妙なラインをついてくるわけですね。
これが第一段階です。

しかし、トラブル解決をした後、様々なワケの分からない手数料(交渉手数料、録音手数料、交通費、レンタカー代など)だったりを、まず請求してきます。
さらに、トラブル解決の成功報酬として多額なお金を請求してきます。
通常であれば、ここで「ん?」と怪しく感じるのですが、親身になって、しかも華麗に解決をしてくれたわけなので、被害者の中には、微塵の疑いも持たずに支払った人もいらっしゃいます。
また、この報酬額を支払えないとなった場合…いよいよ悪徳のカードローン業者が登場してくるのです。
こちらは、見た目やサービス内容は、一般的な業者を装うために、まず悪徳業者と見抜くことはできません。
法外な金利などを提示すれば、あっという間にバレてしまいます。
根本的に、詐欺グループもリスクを負うことを嫌うため無茶はしないわけです。
そして、カードローン業者で借りたお金を専門家に報酬額として支払い…第2段階は終了です。

この時点で、詐欺グループは一銭も損をしていない状況にお気づきでしょうか?
最初に投資してしまった金額分が、これまでの詐欺グループの利益となっており、後のお金の流れはグループ内で回っているだけです。
そして…いよいよ第三段階です。
解決したはずのトラブルが再燃してしまいます。
当然、被害者は華麗に解決してくれた専門家を頼ることになります。
後は同じ手口を繰り返すだけですね。
そして気が付くと…専門家に多額な報酬を支払うために借りたお金の月々の返済が苦しくなってくることに。
(詐欺グループは毎月返済されてくる金額が丸々利益になっている)

結果、被害者は新たに正規のカードローン業者を頼りお金を借りることになってしまうのです。

■強い思い込みを正すことは非常に難しいがゆえの詐欺事件

この手口は、兎にも角にも「信頼ができる専門家」という絶対的な存在がポイントになってきます。
被害者は「専門家が言っていることは全て正しい!親身になって応対してくれている」という強い思い込み…つまりマインドコントロールをされている状態になってしまっています。
こうなってしまえば、後は専門家の言うとおりに動いてしまうため、他の誰が何を言っても聞く耳を持たないのです。
この被害が発覚した後も、まだ専門家を頼ろうとしていたぐらいなので。

◇こういった被害に遭わないためにどうしたらよいのか?

やはり頼る人物は自分で探す」というのが一番の防波堤になります。
この手の案件を得意とする弁護士は多く存在しますし、国民生活センターだったり、消費者生活センターなど頼りになる行政サービスもあります。
まずは、そちらを頼りにすることが被害に遭わないための防止策になるわけです。
普通に考えれば…投資を誘ってきた怪しい業者が紹介してきた「専門家も怪しい人」と感じなければなりません。
それすら感じられないほど、言葉巧みに被害者をコントロールしてくることが言え…詐欺の怖さを改めて感じてしまいますよね。

◇何故、この詐欺は発覚したのか?

ちなみに、この詐欺…何故、発覚をしたのか?といいますと、被害者が正規のカードローン会社に申し込みをしたことが、キッカケになっています。
被害者が申し込みをするとき、他社借入額を記入するところがあったわけですが…そこに大きな額が記載されていたため「おかしい?」と感じたわけですね。
その後、信用情報機関を調べても、そんな額を借りていないですし、話を聴いてみても何やら…きな臭さを感じ取ったわけです。
さらに詳しく話を聴いたところで、後は芋づる式に全容が発覚し、御用となったのです。

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