知っておこう!借金を返済できなくなったときの「選択肢」

多重債務に陥っても、国で守ってくれる制度がいくつかあります。
借金を返済できないから命を捨てるなんて、絶対考えないでください!
今回は、多重債務でうんともすんともいかなくなったときの「選択肢」を紹介していきます。

借金と命

kokoronoyami

日本では、住宅ローンも含めると3分の1の人が借金をしているといわれています。
そのうち消費者金融を利用しているのは約1400万人といわれていて、消費者金融の貸付残高は約9.3兆円にものぼります。
数が大きすぎてイマイチイメージが湧きませんね。しかし莫大なお金が借りられていて、莫大な数の人が借金をしていることだけはわかります。
利用者のうち3ヵ月以上滞納している人は約465万人。
また消費者金融5社以上の利用が約45万人にも上り、平均借入残高は207万円です。
数字だけみると営業していけてるのが不思議に感じますが、実際に消費者金融は多重債務者を多く抱えているのが現状ではないでしょうか。
一社当たりの借入は少額でも、複数から借りていたらあっという間に数百万円になってしまいます。
返済ができずに借金だけが雪だるま式に膨れあがり、家計が火の車になってしまっている多重債務者が多いでしょう。

また、公表されている数字は実際に相談にきたり手続きをしたりする人数なので、実際にはもっと多いでしょう。
行動を起こさない水面下の多重債務者を合わせると、200万人を超すといわれています。
その中にはホームレスになったり、失踪したり、ネカフェ難民になったり、最悪の場合は自殺したり犯罪を起こしたりするなんてことも・・・
借金は様々な問題を引き起こします。
数字上だけではなく、借金をしている数だけ精神的・肉体的な苦しみがあるということなのです。
また、日本貸金業協会では貸す側だけでなく借りる側にも責任があり、知識が必要だということも促進して活動しています。

次からは借りる側の知識として身につけておくべきサポートや制度の紹介をしていきます。

国が実施する「選択肢6つ」

① 日本貸金業協会の相談窓口

借金でどうしようもなくなった人のために日本貸金業協会が行っていう相談窓口があります。
相談業務を主としており、多重債務に陥った方の解決策を一緒に探してくれます。
借金が完済すればさらに良いですが、そうもいかないときにやはり大切なのは心の支えですよね。
この日本貸金業協会の素晴らしいところは、「心のケア」も行ってくれることです。
借金を完済できた、解決策を見つけたから終了ではなく、アフターサポートもしっかり行ってくれるのは非常に助かります。
今後の人生においても前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。

② 多重債務問題改善プログラム

多重債務問題改プログラムは主に、「借り手側の対策」にも力を入れています。

・丁寧に事情を聞いてアドバイスを行う相談窓口の整備・強化
・借りられなくなった人に対する顔の見えるセーフティネット貸付けの提供
・多重債務者発生予防のための金融経済教育の強化
・ヤミ金の撲滅に向けた取締りの強化

多重債務に陥らないための知識や、問題を解決するための相談を受けてもらえるので、これからのためにも役立てるのには最適です。
借金による苦しみを少しでも減らしましょう。

③ 独立行政法人 国民生活センター/消費生活センター

私たちの生活に関わることすべて相談することができます。悪徳商法にかかってしまったなどのトラブルから、多重債務に陥って返済できない!などの相談まで、地域ごとに窓口が設けられているので電話もしくは直接相談に出向きましょう。土日・祝日も電話対応しており、土日しか時間を作れないという方にも非常に便利です。膨大な相談件数の中から似た事例をもとに解決策を出してくれるので、具体的な解決策がほしい方はオススメです。

④ 社会福祉法人 全国社会福祉協議会

福祉?借金関係あるの?と思うかもしれませんが、月‐金の平日は様々な相談業務を扱っていて、その中に借金問題も相談件数の多い案件です。相談窓口の中で真っ先に検討をオススメするのが「社会福祉法人」です。地域によって福祉事務所がありますので、スケジュールを確認してみると良いでしょう。ちなみに、10万円ほどの少額融資なども生活福祉資金の貸し付けとして行っているので、借金問題に非常に根強く関わっている機関です。

⑤ 日本司法支援センター 法テラス

法テラスとは、弁護士や司法書士に無料相談が出来ることでよく知られている支援センターです。「相談したいけどお金が・・・」といった経済的に余裕がない方も無料で相談に乗ってもらえます。法テラスの窓口は各地にあり、コールセンターは日曜日以外いつでもつながるので、曜日を気にせずかけることができますね。法律の専門家なので、わからないことは相談してみると良いでしょう。

⑥ 債務整理

多重債務に陥ったらまず検討しなければならないのはこれでしょう。
有名なのは「自己破産」ですが、そのほかにも下記のような手続きがあります。

・任意整理
・個人再生
・特定調停
・過払い金請求

債務整理は、自己破産を主とする国に定められている制度のことで、法的に借金をなくしたり減らしたりすることができます。
過去に借金苦で犯罪を犯した者も、のちに自己破産をし、そのタイミングの遅さを悔やんでいるというケースもありました。
実際、債務整理によって人生が変わることは多くあります。
自殺を考えていた人が債務整理によって「死なずに済んだ・・・」と救われるケースは数知れず・・・
債務整理は本来、私たちを救うためにできたものです。
自分に合うものはないか、それによって自分は救われるかを考えてみてください。

カテゴリー:債務整理について

最後に

いかがでしたか?
多重債務に苦しんでいるという方、借金を返済できずに悩んでいるかた、一人で悩まず、専門機関に相談してみてはいかがでしょうか。
借金の悩みは早急に解決しましょう!

返済に困ったら「日本貸金業協会」借金の事例と解決策を提案

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