返済に困ったら「日本貸金業協会」借金の事例と解決策を提案

日本貸金業協会と言えば、貸金業界全体を見渡し、健全なお金の貸し借り（法に則った運営がされているかなど）が行われるように目を光らせる協会です。
当然、貸金業界の中でも影響度は大きく、業者自体も日本貸金業協会と足並みを揃えてしっかりとしたサービスを展開している状況です。
さて、そんな目を光らせている日本貸金業協会ですが、とある相談窓口を用意しているとご存知でしたか？

日本貸金業協会が、お金を借りている人向けに展開している事業があります。
それが相談窓口になります（当たり前過ぎる事業のため目新しさはないと感じたかもしれませんが…）。
具体的には、お金を借りて、にっちもさっちもいかなくなってしまった人のために、何とか解決策を提供するために用意されているものです。
貸金業法が改正され、グレーゾーン金利がなくなり、かつ年収の3分の1の融資を禁ずるようになってから久しい世の中ですが…。
それでもまだ、自転車操業のように、借金に苦しんでいる人は大勢いらっしゃるのが現状です。
そして、多くの方が、この窓口を頼って、何とか借金を減らして完済をしようと努力をしていくわけです。

さて、そんな相談窓口ですが、どのような相談があるのか？と事例が紹介されています。
その日本貸金業協会が公開している事例を見たところ、自転車操業のような苦しみとは少し毛色が違う案件も多いのだなと感じた次第。
そこで、借金を減らす、完済をさせるというだけが仕事ではない、日本貸金業協会の実態を、以下より実例を紹介しつつお話をしていきます。
もし「親しき人が消費者金融を利用して借金を繰り返し困っている」という人がいれば、この相談窓口を頼ってみるとよいです。
このような形で困っている人も…実は、日本貸金業協会を頼って、相談をしにきているのです。

忙しい夫…寂しがる妻…そして、子育てのストレス。
この3つの条件が重なったとき、この主婦は豪遊するようになってしまったようです。
もともとストレスが溜まってしまうと、買い物で発散していた人らしく、それがエスカレートしてしまい借金を繰り返すようになってしまったわけです。
また、ストレスを発散させるために、ママ友と毎日のように豪遊。
当然、直ぐにお金がなくなってしまい、消費者金融業者に足を運ぶことに。

このような相談をしてきたのが、実は「夫」なのです。
つまり、本人ではなく、妻の浪費癖を何とかしたいと相談窓口を利用してきたわけですね。

さて、このような相談を受けた日本貸金業協会はどうするのか？というと…。
しっかりと現状を把握し、その豪遊をしてしまう主婦からもヒアリングを行います。
結果、その根本的な原因に「寂しさを紛らわせるための豪遊」と結論づけたわけです。
対策として、夫は仕事ばかりではなく、可能な限り家に帰り、妻をフォローをして、寂しさを感じさせないようにと提案をします。
当然、この主婦にも、寂しさを紛らわせるための方法や、ストレス発散の方法を、豪遊ではなく…もっと別次元のものに変えるように提案。
加えて、ストレスが溜まって辛くなってきたら、夫に早めに相談をするというアドバイスを送ります。

借金自体は、半分は貯金を切り崩し返済に充て、半分は債務整理で対応という現実的な方法を取って、新たな生活をスタートさせます。
その後は、お互い支え合って、豪遊することもなく、平穏な生活を取り戻したようです。

ここから読み取れるのは、単純に借金を返済させることだけではなく、借金をしてしまった根本的な原因を解決するべく、提案をしているということ。
これが本当の相談窓口の仕事と理解することができる事案ではないでしょうか。

⇒日本大丈夫？昨今のカードローン利用者「女性」が多い意外な理由とは

夫のギャンブル狂いに業を煮やし、相談窓口を頼ってきた、とる女性の事例です。
単純に、夫がギャンブルで借金を繰り返してしまうために、どうにか解決をしたいと相談をしてきたわけですが…。
実は、ギャンブルをしてしまう根本的な原因が妻にあったというケースになります。
この夫婦は、日頃から妻が夫に対して攻撃的な態度を繰り返す状態にありました。
例えば、公共の場でも、妻が夫に対して不安を感じれば、その不安を所構わずぶつけてしまったという状況が多々あったわけです。
一応、日本貸金業協会の事例には、オブラートに包んで記載されているようですが、文面の端々から、その強い感情が読み取ることができました。
（公衆の面前で、夫側が大きな恥をかいてしまうようなことを、平気で大声で怒鳴りつけるなど）
そのストレスに晒されている夫は、ギャンブルをして発散させるという方法しかなく、にっちもさっちもいかない状況になってしまったわけです。
結果、相談を受けた日本貸金業協会は、このような攻撃的な態度を改めるように促すことで、解決の方向に持っていったわけですね。
作ってしまった借金に関しては、弁護士を通じ債務整理で対応したことが記載されていました。

⇒ギャンブル目的でもカードローンを利用できる？できない？

以上の事例2つは、かなり大まかにまとめたものになります。
ここで伝えたいのは、日本貸金業協会が「心のケアまで行ってくれている」ということです。
借金をする人の中には、その心の闇の部分が要因となってしまい、病的にお金を借りてしまう人が多いことを、よく理解しているわけです。
つまり、この心の闇を解決してあげないと、根本的な解決にはならないということです。
したがって「自分自身ではなく親しき人が借金を繰り返す場合…大きな心の闇を抱えている可能性がある」ということであり、自分自身では気付くことができないことも多いです。
だからこそ、単純に「借金はよくない！もう辞めなさい！」と頭ごなしに辞めさせるのではなく、このような機関を上手に利用すると、解決の糸口を掴めるかもしれません。

⇒実はある一定の年収の人がお金を借りがち！年収別に融資状況をみてみた