結婚相手はいるのに、過去の借金問題または現在抱えている借金が原因で結婚に踏み切れない・・・そんな人も中にはいるはずです。今回は「お金がなくても結婚はできるのか?」というテーマをもとに、お話していきたいと思います。
◆借金を一緒に背負ってくれる相手かどうか?
結婚とは、互いに支えあい家庭という小さな社会を築いていく共同作業なので、相手のプラス要素もマイナス要素も二人のまたは家族の問題となるわけです。つまり、借金があっても結婚できるか否かは、自分ではなく相手が決める問題です。この問題解決の根幹はそこです。
当然借金している事実を隠して結婚・・・なんてのは成立しませんし、隠してもおそらくかなり高い確率でばれます。取り立てや督促状なども来ますから。
借金の種類・貸金業者の規約と金利、何に作った借金かなど、すべてを包み隠さず伝え、相手に理解してもらう必要があります。そしてカードローンなどを上手に利用していく力を養うチャンスです。
理想を言えば、借金のない状態での入籍というのが理想ですが、人生そう思い通りにいくものではありませんので、一緒に返していってくれる相手かどうかがとりあえずのこの問題の答えとなります。
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◆一緒に返済していく覚悟
計画性のあるパートナーであれば、借金状況を伝えて、完済するまでの構想を頭に描くことは可能でしょう。また、借金と考えるとイメージはよくありませんが、これを「病気」や「事故」「不倫」「介護」といった表現に置き換えるとどうでしょうか。
借金というのはあくまで問題の種類であり、上記で挙げた例と何ら変わりません。要はどんな問題を乗り越えていける覚悟が相手にあるか?という事です。結婚する前にいきなり試練というのは確かに憂鬱にはなりますが、結婚した翌日に伴侶を事故で失ったりするケースなどもあるので、借金額の大小はありますが、試練としては「最悪」というわけではありません。
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◆計画性の見直し
夫婦間の試練として相手が判断し、一緒に克服してくれるとなった場合、もっとも必要なのは、「確実に返済していく計画性」と「安定した収入」の2つです。この2つさえあれば、金利や、金額は相当な金額でなければさほど問題にはなりません。
多重債務の場合でも、おまとめローンで1本化するなどの対策もありますし、救済措置は探せば必ずあります。
なぜ借金をしたかを紐解いていくと、答えは見つかるケースが多く、最初はおこずかいがもう少しだけ欲しくて気軽に消費者金融から借りた1万円が、いつの間にか上限額まで借りるようになってしまい、気づいたら、A社からの借金をB社から借りて返すようになり、C社、D社と次々に増えていき・・・
というのが多重債務者の王道パターンなのですが、これは「誰にでも起こりうる問題」だという事と、「管理能力の問題」なんです。
ひとりでは無理だった管理も、おまとめローンなどの優れたサービスを利用したり、伴侶と力を合わせてというのであれば、十分に乗り越えられる問題です。希望をもって進みましょう。希望通りになるかはわかりませんが、必ず道は開けます。
◆借金の種類でも異なってくる対処法
借金の種類が何なのかも重要です。たとえば、ギャンブルで作った借金と、詐欺にあって作ってしまった借金では、対処法はまったく異なってきます。また、ブライダルローン(⇒お金の問題を持ち込みたくない人のための『ブライダルローン』)のような、結婚資金に借金を組むというのであれば、話も違ってきますので、建設的な目的のための借金か、ただの浪費による借金かを見極め対処法を考えていきましょう。特に前者であれば救済チャンスもたくさん転がっています。
◆苗字が変わればホワイトになるか否か
結論から言うと、ホワイトにはなりません。ひと昔前は、この方法で、結婚前に多額の借金をし自己破産し結婚し、ホワイトにといった方法をとっていた悪徳業者も多数いたようですが、本当の問題は、法律の目を欺けるかどうかではなく個人の倫理観の問題だと思います。
ただ、苗字が変わると、個人情報の特定が難しくなるのは事実で、個人情報を保有している機関が、債務記録を特定できずに審査に通るケースなどもあるにはあるようです。ただしまれです。
審査に通過したとしても、あとから債務記録が見つかり、カードの利用停止などの処置が施行されることもありますので、やはりまっとうに生きるのが最善です。
◆ベストアンサーは?
結婚前に完済する事です。他力ではなく、自分の力で地道に働いて返済する。タイミングを逃して相手が離れていくのであれば、その苦しみをバネに、二度と借金はしないと自分に誓約する事です。働く。借りたもの(恩)は必ず返す。当たり前の事ですが、言うは易し行うは難し。
出来るようになれば一回りも二回りも、すばらしくなった自分に気づくはずです。
最初から他力の人間に道が開けることはほとんどありませんし、借金苦を右から左に、あなたから伴侶へと横流しているだけなので、苦しみがなくなることはありません。苦しむ人間が更に増えるだけです。
伴侶にそれを背負わせてなんともないようであれば、結婚する事の意味自体を考え直す必要が出てくるのではないかと思います。