今回は住信SBIネット銀行の『MR.カードローン』(旧名称:住信SBIネット銀行ネットローン)について特集していきます。
『MR.カードローン』はとても低金利で評判のカードローンなのですが、今回はそれについて検証していきます。
ホームページや他サイトではわからない裏側を紐解いていきましょう。
すべて知った上で申し込みたいという方のためのものですので、様々な視点からみていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
● 目次 ● |
●住信SBIネット銀行とは ●メリット ●デメリット ●金利・限度額 ●申込方法・審査時間 ●おまとめローン ●無利息期間 ●返済方法 ●返済方式 |
住信SBIネット銀行とは
住信SBIネット銀行とは、2007年に住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資してできた新しいネット銀行です。
銀行の中では新人ですが、JCSIが手掛ける顧客満足度調査で3年連続銀行部門第1位という実績を持つ実力のある銀行です。
大きな特徴としてはネット専業銀行ということです。
自社の店舗やATMをほとんど持っていないため、電子取引が主としており、それ故に設備費用や人件費がかからないという利点があります。
そういったコストが浮くことで、よりサービス向上に回せるのです。
例えば預金金利を高く設定することができたり、手数料を安く抑えることができたり、サービス向上に力を入れているのです。
そんな住信SBIネット銀行ですが、自らが運営するカードローンとして「MR.カードローン」を持っています。
MR.カードローンは銀行カードローンであり、総量規制の対象にもならず、余分なところをできるだけカットした運営により低金利に抑えることができています。
また、MR.カードローンには「プレミアムコース」と「スタンダードコース」があります。
●プレミアムコース・・・年率2.49~7.99%、限度額10~1,000万円、限度額300万円超の場合は収入証明が必要
●スタンダードコース・・・年率8.99~14.79%、限度額10~300万円、収入証明不要
今回は、上記のうち「プレミアムコース」にスポットを当てて検証していきます。
⇒カードローンにもVIP待遇がある!VIPなカードローンは他と何が違う?
メリット
金利が低い
一般的に銀行カードローンは金利が低いといわれています。
その中でもひと際低金利を提示して目立っています。
実質年率2.49~7.99%。特に上限金利は他社に比べても格段に低いですね。
SBI利用者には金利優遇制度
ネット証券であるSBI証券に口座がある人、または住信SBIネット銀行の住宅ローンに残高がある人は、基準金利よりさらに0.5%金利が引き下げられます。
最初から低金利な上にさらに低くなるなんて驚きです。
ネット銀行は、このように組み合わせてさらにお得な商品になっているケースが多く、人気な商品なのがよくわかりますね。
おまとめローンにも使える
おまとめローンとして優れていることの条件である、「金利が低いこと」、「限度額が高いこと」、「総量規制の対象外であること」のすべてを満たしています。
また、「他社からの借り換えOK」と公式ホームページにも載っているので、他社に借入があることで断られる心配はなさそうですね。
ただし、審査はだいぶ厳しいので、属性の良い方はぜひ検討してみてください。
デメリット
審査が厳しい
住信SBIネット銀行 MR.カードローンは、他にない誰にとっても魅力的な低金利を提示しています。
しかし、それは誰でも適用されるわけではなく、審査が厳しい傾向にあります。
利用できる人は限られてくるので、あまり自信のない方は一度考え直してからにしましょう。
おまとめローンとしても使えるので、他社からの借入は心配ないようですが、勤続年数や収入などの属性は厳しくみられます。
融資までに時間がかかる
銀行カードローンは基本的に融資まで時間がかかる傾向にあります。
その中でも即日融資に対応している銀行もありますが、可能であればラッキー!といった感覚のようです。
住信SBIネット銀行の場合は、申込みから仮審査までは数時間でできますが、その後、本審査が完了して融資可能となるまでに数日は要します。
タイミングが良かったら即日融資が可能になる場合もあるようですが、あまり期待はできないでしょう。
また、限度額300万円以上になると必要書類があるため1週間ほどかかってしまいます。
申込方法や返済方法の種類が少ない
申込み方法はネット申込みのみ!
他のデメリットのようにカバーできるものではなく、これは決定的なデメリットといわざるを得ません。
他社のように、店舗や自動契約機、電話での申し込みができず、ネット申込みのみなので、不便に感じてしまう人は少なからずいるでしょう。
ネット申込みは来店する必要がないので便利ですが、それ以外の方法もあるとさらにうれしいですね。
また、返済方法も自動引落のみで、日にちも決めることはできません。
銀行系が多く加盟している「Pay-easy(ペイジー)」はとても便利なので、対応しておいてほしいものですが、現在のところその予定もありません。(追加返済ならネットとATMから返済可能)
住信SBIネット銀行MR.カードローンは、低金利でおまとめローンとしても使え、かなり良い商品ですが、審査面とスピード面は欠点でしょう。
金利・限度額
業者名 | 金利 | 限度額 | 遅延利率・遅延損害金 | |
---|---|---|---|---|
銀行 | 住信SBIネット銀行 MR.カードローン(プレミアムコース) | 2.49~7.99% | 10~1,000万円 | 20.0% |
※ 金利、遅延損害金はすべて実質年率です。
金利
住信SBIネット銀行 MR.カードローンの金利は年率2.49~7.99%です。
下限金利
わりと標準です。
特別低金利ではありません。借入額が大きく、おまとめローンと使う場合や、限度額が高く設定される方は他行を検討しても良いかもしれません。
上限金利
上限金利はかなり低い方。
銀行カードローンの上限金利は14%~15%が一般的で、消費者金融にいたってはほとんどが18%です。
そんな中で、7.99%というのは驚異的です。
他行より5%違うということは、100万円の借入でも年間5万円もの利息差ができます。
金額が大きければ大きいほど、損は大きくなりますので、こんなにも低金利なのはうれしいですね。
一般的には
金利は借入額が少ないほど高くなります。
しかし、住信SBIネット銀行 MR.カードローンの上限金利はその適用範囲が広く、10万円から100万円まで同じ金利が適用されます。
他行と比較
住信SBIネット銀行 MR.カードローン
10万円以上~100万円以下 | 年7.99% |
---|
三菱東京UFJ銀行カードローン
10万円以上~50万円以下 | 年14.6% |
---|---|
50万円超~100万円以下 | 年12.6% |
この差は歴然ですね。
住信SBIネット銀行 MR.カードローンの場合は少額でも低い金利で借りることができるので、少額であってもお得が始まっているのです。
借入金額別の適用金利
適用金利(2016年2月1日現在)
10万円以上~100万円以下 | 年7.99% |
---|---|
100万円超~200万円以下 | 年6.39~6.99% |
200万円超~300万円以下 | 年5.29~5.99% |
300万円超~500万円以下 | 年4.99% |
500万円超~700万円以下 | 年3.99% |
700万円超~900万円以下 | 年2.99% |
900万円超~1,000万円以下 | 年2.49% |
さらに、SBI証券に口座がある、もしくは住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用中の場合は、基準金利より年率0.5%優遇されます。すでに低金利ですが、すでに口座がある人にとっては朗報ですよね。
限度額
住信SBIネット銀行 MR.カードローンの借入限度額は10~1,000万円です。
銀行カードローンの限度額は500万円~1000万円が主流なので、住信SBIネット銀行 MR.カードローンの限度額は最高額ですが、一般的でしょう。
また1,000万円以上の最高限度額を提示しているところはほとんどありません。
そして銀行カードローンは総量規制の対象外なので、「借入額は最大で年収の3分の1まで」という規制は適用されません。
そのため、限度額が高いに超したことはないということに繋がります。
申込方法・審査時間
業者名 | 申込方法 | 審査時間(最短) | 融資までの時間(最短) | お試し審査 | お試し審査入力項目数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
銀行 | 住信SBIネット銀行 MR.カードローン(プレミアムコース) | インターネット | 最短即日
※申込みの時間帯によっては当日中の審査が難しいことがあります。 |
数日 | × | – |
申込み方法
●インターネット
申込み方法はインターネットのみです。
良く言えば、来店しなくても申込みができます。
悪く言えば、ネット以外の申込み方法がないのは不便極まりないです。
しかし、申し込み手続きは一度すればOKなので、それほど不便に感じることはないと思います。
申込みの流れ
Web申込 → 仮審査 → メール連絡 → (借入希望額が100万円以上の場合)収入確認書類の提出 → 本審査 → 口座開設
審査時間
最初の仮審査は、営業日の17:00までに申し込めば、数時間以内に連絡が来ます。(ただし、条件が厳しい人や100万円以上の融資を希望する場合、混雑状況によっては翌日以降になることもあるようですので、ご了承ください。)この仮審査の後に本審査になります。
仮審査では、Web上で属性情報(年齢や収入、勤続年数)、や信用情報(他社借入金額や件数)などの入力を求められます。
融資までの時間
本審査は仮審査から数日後おこなわれることが多いようです。
本審査の内容は勤務先の在籍確認なので、それ自体はそれほど時間はかかりません。
ただ、100万円以上借りる場合は1週間ほど見たほうがよいでしょう。(100万円以上借りる場合は収入確認書類を郵送する必要がある為)
お試し審査
住信SBIネット銀行 MR.カードローンには、いくつかの項目に応えるだけで信用情報に傷をつけることなくすぐに結果が出る「お試し審査」はありません。
おまとめローン
業者・商品名 | おまとめ専用商品 | 総量規制 | 金利 | 限度額 | 最長返済回数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
銀行 | 住信SBIネット銀Mr.カードローン (プレミアムコース) |
– | 対象外 | 2.49~7.99% | 10~1,000万円 | – |
みずほ銀行カードローン | – | 対象外 | 3.5~14.0% | 10~800万円 | – | |
三井住友銀行カードローン | – | 対象外 | 4.0~14.5% | 10~800万円 | – | |
消費者金融 | アイフル | おまとめMAX | 対象外 | 12.0~15.0% | 1~500万円 | 120 |
プロミス | 貸金業法に基づくおまとめローン | 対象外 | 6.3~17.8% | 1~300万円 | 120 | |
アコム | 貸金業法に基づく借換え専用ローン | 対象外 | 7.7~18.0% | 1~300万円 | 162 |
住信SBIネット銀行 MR.カードローンがおまとめとして使えるかみていきましょう。
また、参考のために他の商品も比較してみました。
住信SBIネット銀行MR.カードローンには、おまとめ専用のプランはありません。
しかし、おまとめローンにはかなりおすすめです。公式ホームページでも「借り換えOK」とあります。
おまとめにおすすめできる理由
- 総量規制の対象外
- 金利が低い(2.49~7.99%)
- 限度額が高い(10~1,000万円)
- 返済回数の制限がない
総量規制対象外の上、限度額も十分。
金利は最高でも2.49~7.99%ですので、借り換えると今より金利が安くなる可能性は非常に高いです。
これ以上に低金利なのであれば、おまとめする必要はないでしょう。
また、返済回数の制限がないのもポイントです。
表のように消費者金融は返済回数があり、そうすると高額なローンのおまとめは難しくなります。
しかし、住信SBIネット銀行 MR.カードローンは実質的に返済回数の制限がありません。
ですのでそういった内容については心配しなくても良さそうです。
しかし、問題は審査に通るのかというところです。
住信SBIネット銀行 MR.カードローンは銀行の中でもかなり審査が厳しい部類に入るので、審査の心配はかなりあります。
無利息期間
業者・商品名 | 無利息期間 | |
---|---|---|
銀行 | 新生銀行カードローン レイク | 契約日の翌日から30日間(初回のみ) 契約日の翌日から180日間(初回のみ、5万円まで) |
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 初回借入日から30日間(初回のみ) | |
消費者金融 | プロミス | 初回借入日の翌日から30日間(初回のみ) |
ノーローン | 借入日の翌日から7日間 | |
アコム | 契約日の翌日から30日間(初回のみ) |
住信SBIネット銀行 MR.カードローンには、無利息サービスはありません。
短い期間で完済できる場合や、どうしても無利息で借入がしたい場合などは、上の表にある消費者金融・銀行カードローンを利用しましょう。
返済方法
業者名 | 返済期日 | 提携ATM(銀行・コンビニ)からの返済 | その他返済方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
主な提携ATM | 手数料 | ||||
銀行 | 住信SBIネット銀行 MR.カードローン(プレミアムコース)(※) | 5日 | セブン銀行 ローソンATM E-net |
非公開 | 口座引落 |
※ 毎月の返済(約定返済)は「口座引落」で行われます。引き落とし日は金融機関によって異なる
返済方法
住信SBIネット銀行 MR.カードローンを利用する場合は、口座を持っていない方は開設してからの利用になるので、必ず同行に口座を持っています。
返済はこの口座から自動引落で行われます。
繰り上げ返済もここから振り替えられます。
口座の残高が足りないと延滞になってしまうので、期日までに必要額を入金しておくように注意しましょう。
返済期日
毎月の返済期日は毎月5日と決まっており、自由に設定することはできません。
ただし、繰り上げ返済はいつでもできます。
繰り上げ返済
返済は、毎月の自動引き落としのほかに、繰上げ返済することもできます。
パソコンやモバイルサイトからログインし、「随時返済」の指示を出すと、住信SBIネット銀行の自分の口座から指定した額が返済にあてられます。
随時返済は提携ATMからもできますが、全額返済はパソコンやモバイルサイトのみ可能です。
返済方式
業者名 | 返済方式 | |
---|---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行カードローン | 残高スライドリボルビング |
三井住友銀行カードローン | 残高スライド | |
みずほ銀行カードローン | 残高スライド | |
住信SBIネット銀行Mr.カードローン(プレミアムコース) | 残高スライドリボルビング | |
楽天銀行スーパーローン | 残高スライドリボルビング返済 元利込定額返済 |
|
消費者金融 | アコム | 定率リボルビング |
プロミス | 残高スライド元利定額返済 | |
モビット | 借入後残高スライド元利定額返済方式 | |
アイフル | 残高スライド元利定額リボルビング | |
オリックスVIPローンカード | 新残高スライドリボルビング返済 元利込定額リボルビング返済 |
住信SBIネット銀行カードローンの返済方式は「残高スライドリボルビング方式」です。
これは借入残高によって毎月の返済額が決まるしくみで、業界では一般的な返済方法です。
住信SBIネット銀行カードローンですと、返済額は前月末の借入残高に応じて決められています。
メリット
- 毎月の返済額が一定で分かりやすい
- 残高が減ると毎月の返済が楽になる
デメリット
- 返済期間が長くなる
- 繰上返済をしないと支払利息がふくらむ
この返済方式の注意点は、毎月の返済額が少なくなると最小返済額も減るため、それのみを返済していたら長期化しやすくなり、それはつまり利息の払い過ぎにつながるということです。
ですので、余裕がある時になるべく繰り上げ返済をしましょう。
余裕がないときは最小返済額は少なく済むので便利です。
良い点と悪い点をしっかり理解し、じぶんの状況に合わせて完済を目指しましょう。
残高1万円超50万円以下 | 1万円 |
---|---|
残高50万円超100万円以下 | 2万円 |
残高100万円超200万円以下 | 3万円 |
残高200万円超300万円以下 | 4万円 |
残高300万円超400万円以下 | 5万円 |
残高400万円超500万円以下 | 6万円 |
残高500万円超600万円以下 | 7万円 |
残高600万円超700万円以下 | 8万円 |
残高700万円超800万円以下 | 9万円 |
残高800万円超900万円以下 | 10万円 |
残高900万円超 | 11万円 |
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