クレジットカードとカードローン、審査の違いはあるのか?

クレジットカードのショッピングは便利ですが、カードショッピングの引き落としはその場で行われるわけではなく、1か月後程度に口座振替によって行われるのが一般的です。

つまり、買い物をしてから引き落としになるまでの期間、「ショッピング代を借りている」状態になるのです。

そういった意味では、カードローンと同じようにクレジットカードも「お金を借りるためのカード」と言うことができます。

今回は、カードローンとクレジットカードの審査の違いについて紹介します。

■クレジットカードには担保が設定されている

カードローンとクレジットカードの最大の違い、それは「担保」があるかどうかです。

「クレジットカードにも担保なんか設定していないけど」と感じているクレジットカードユーザーも多いと思いますが、実はクレジットカードには私たちの知らないうちに担保が設定されています。

それが、「ショッピングで購入した品物」です。

例えば、8月15日に宝石をクレジットカードで購入したとして、そのクレジットカードの引き落とし日が翌月の9月15日だとしましょう。

その約1か月間は、実はクレジットカード会社にも宝石の所有権があり、この所有権が「担保」となります。

購入金額の100%を担保に設定しているわけではないにせよ、一部は担保として設定されています。

もちろん、飲食やサービス利用にクレジットカード決済をすれば、担保にすべき品物は残っていませんが。

ただし、万が一のことがあった時には購入した品物を差し押さえるのも不可能ではありませんので、その代わりとしてクレジットカードの審査はカードローンの審査よりも緩やかと言われています。

■キャッシング枠がつくとクレジットカードの審査は厳しくなる

ただし、クレジットカードにキャッシング枠(現金を借入れられる金額)がつくと、審査は厳しくなります。

一般的なクレジットカードの場合、キャッシング枠は多くても30万円程度です。

新規発行の際には5万円程度、中にはキャッシング枠がつかない場合もあります。

キャッシングはショッピングと異なり、商品代金として直接決済されるものではありません。

キャッシングはまず現金を借り、その現金を使って商品を購入するわけですから、クレジットカード会社に商品に対して担保を設定する権利はありません。

担保がないと、万が一の「貸し倒れ」のリスクも考えられますので、キャッシング枠を希望するとクレジットカードの審査は一気に厳しくなります。

■クレジットカード会社にとって、キャッシングはうまみのない枠

クレジットカード会社は、かつてキャッシングに力を入れていました。

かつてはキャッシングの金利が年29%程度まで黙認されていたことから、収益の柱の一つとなっていたのです。

ただし、法律が改正されてキャッシングの上限金利が年20%に制限されたため、キャッシングの金利で収益を上げるビジネスモデルが成り立たなくなりました。

そこで、クレジットカードはキャッシングではなくショッピングに力を入れるようになったのです。

■カードローン会社の審査は二極化

クレジットカード会社にとってキャッシング枠はうまみのない事業ですが、カードローン会社にとってはそれが収益の柱です。

クレジットカードのキャッシングとカードローンでは、返済方式が異なるのも特徴です。

クレジットカードのキャッシングは、翌月一括払いと言うケースが多いのですが、カードローンは「リボ払い」が主流です。

毎月の返済額を一定にする代わりに返済期間が延びる返済方式で、利息を支払う期間が長くなるため利息収入が増える特徴があります。

リボ払いが、カードローン会社が成り立って行ける大きな要因と言えます。

カードローン会社の審査は、二極化となっています。

富裕層にターゲットを絞ったカードローン、多くの人に利用されるカードローンです。

前者は住信SBIネット銀行の「MR.カードローン」が挙げられ、低金利で限度額も多いながらかなり審査は厳しいです。

後者は三菱東京UFJ銀行の「バンクイック」で、学生や専業主婦でも利用可能な柔軟な審査の代わりに、限度額を低く抑えています。

■審査の難易度は?

では、「キャッシング枠のないクレジットカード」「キャッシング枠の付いたクレジットカード」「銀行カードローン」「消費者金融」では、審査の難易度に違いがあるのでしょうか。

最も審査が緩やかなのは、「キャッシング枠のないクレジットカード」です。

他の3種類はほぼ横並びの状態と言えましょう。

専業主婦や銀行と取引のある人ならば、「銀行カードローン」が比較的審査が柔軟でしょう。

銀行と取引のある人ならば、「銀行が発行するキャッシング枠の付いたクレジットカード」も狙い目です。

特に銀行と取引のない人は、やはり「消費者金融」がいいでしょう。

クレジットカードとカードローンは、一見同じに見えてビジネスモデルがまるで違います。

自分の置かれている状況などを見ながら、最適な選択をしましょう。

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