カードローンなど消費者金融でお金を借りようとする時には
まず審査を行って融資できるかどうかが決まります。
この審査の際に借入金の使用目的
つまり「借りたお金は何に使うのですか」
ということを聞かれるのですが
この使用目的は審査にどう影響するのかご存知でしょうか。
カードローンなどは使用目的を問わず
誰でもいつでもお金を借りることができるシステムなので
何に使おうが勝手だろうと思うかもしれませんが
この審査の時に使用目的の答え方次第では審査に通らない可能性もでてきます。
使用目的をどう答えたらいいのか、どう答えたら駄目なのか、詳しく解説していきます。
審査に悪影響を及ぼす答え方
1、ギャンブル
言わずもがな、1番ダメな使用目的はギャンブルです。
「競馬で当てたら必ず返すから」「パチンコをしたいから」など
そう言われてあなたならお金を貸すでしょうか。
ギャンブルで勝てる人など極わずかなのです。
そういう風なシステムになっているので間違いないのです。
それなのに「ギャンブルで当てたらすぐ返す」と言うと
審査の担当者に返ってこない可能性が高いと思われて当然です。
もちろん審査は総合的な判断に基づいて行われますので
ギャンブルに使うと答えたから絶対に審査に通らないというわけではないですが
例えギャンブルに使うのだとしても別の答えを用意しておいた方が無難でしょう。
2、他社への返済
ギャンブルほどではないですが、これもかなり印象の悪い答えです。
と、いうのも他社への借金があることはおろか
それが返せないからといって自社からの融資に頼るということは
自社の返済も返せなくなったら、また他の金融会社から借りてと
雪だるま式に借金を増やしていく方の特徴だからです。
こうなると、ゆくゆくは自己破産など債務整理を行い
貸したお金を回収できなくなる可能性があると判断されますので
審査に悪影響を及ぼす結果となってしまいます。
ただし、おまとめローンなど債務の一本化を計画している場合はその限りではありません。
その場合は悪影響どころか好印象となりますので
素直に他社から借り換えるつもりだという旨を申告しましょう。
3、車検代
ギャンブルや他社への返済に比べると正当な理由なのですが
これも少し悪い印象を与えてしまう回答となります。
と、いうのも車検は乗用車の場合2年に1回、必ずある出費となります。
2年1回という頻繁ではない期間
そして決まった期日に必ずある出費
これを支払えないとなると、相当に計画性のない人だと判断される可能性があります。
通常であれば車検の期日はわかっているのだから
遅くとも半年前くらいからは車検に向けてお金を貯め始めるものです。
それができないということは、計画性がないか、相当にお金に困っているか
どちらにせよ、しっかりと返済できない可能性があると判断されてしまいます。
4、税金
これも車検代と同じ理由となりますが
税金も突然来る出費ではありません。
税金も多くの場合は年に1回、支払いの期日は前もって決まっています。
期日が決まっている支払いの資金を確保できないというのは
かなりマイナスな印象を与えてしまいがちです。
⇒会社員は『年末調整』、個人事業主は『確定申告』わかりやすく説明
5、引っ越し費用
意外に思われるかもしれませんが、引っ越し費用も
少しマイナスな印象を与えてしまう答えになります。
まず引っ越すということは、審査で申し込んだ住所から
すぐに住所が変わるということとなり
審査の担当者は、借り逃げされるのではと思ってしまいます。
更に引っ越して現在の職も変わるのではないかと思われますので
現住所、現職での審査が意味を成さないものになるのではという不安を持たれてしまいます。
例外として「急に転勤が決まったため、引っ越しをすることになった」
このように答えれば、少なくとも職が変わることはないという判断をしてもらえますので
そこまで審査が不利になることはないようです。
審査に好影響を与える答え方
では審査で借入金の使用目的を聞かれた時に
どのように答えるのがベターなのでしょうか。
一般的には「どうしようもない急な出費」であったり
「自分に投資するための費用」であると
審査担当者の印象も良くなる傾向があります。
1、資格を取るため
何かしらの資格を取るために必要な費用であれば
その資格を取れば会社で昇進できたり
もしくは現在より給料の良い会社に転職できたりすることが考えられます。
そうなれば返済も現在より楽になりますし
貸したお金の回収も容易にできそうだと思われるでしょう。
2、車の修理費用
車がいつ壊れるかなど誰にもわかりません。
車検代ではなく、車の修理費用ということであれば
これは明らかに急な出費となります。
そして使用の目的が明確ですので
担当者としてもお金を貸しやすくなります。
できれば詳細に「車の何処が壊れて修理には何万円必要だと言われたから」
など答えられればベストでしょう。
3、冠婚葬祭
結婚式や葬式なども明らかに急な出費です。
「友達が次々に結婚して、ご祝儀代が数か月でかさんだから。」などと答えれば
まず間違いなく悪い印象を与えることはないでしょう。
まとめ
今回はカードローンの審査において借入金の使用目的がどう影響するかをお話ししました。
間違っても「ギャンブル」や「他社への返済」などとは言わないようにましょう。
仮に本当の使用目的がそうであったとしても
今回ご紹介した審査に好影響を与える答え方を実践して下さい。
そうしないと受かったはずの審査に落ちるなんてこともあり得ますので
十分にご注意ください。