滞納したり債務整理したりすると、信用情報(俗にいうブラックリスト)に記載されます。
それはまだわかるのですが、キャッシング自体がそういった扱いなのでしょうか?
今回は、より様々な視点からキャッシングと信用情報の関係を探っていきます。
■信用情報はなぜ必要なのか
信用情報は金融機関でキャッシングなどのローンやクレジットカードを利用すると記録が残ります。
その情報には申し込みした時点で記録が始まり、契約内容から返済状況などあらゆる情報が記録されているのです。
ですから、ローンやクレジットカードを申し込んだ際に行われる審査でとても重要な役割を持つ情報になります。
そして信用情報は信用情報機関で管理されており、日本では3つの信用情報機関があります。
金融機関によって加入している信用情報機関は異なりますが、大手銀行は3つ全てに加入しているところが多く、消費者金融でも2つの機関に加入している事が多いです。
実は信用情報機関では共有している情報と、共有していない情報があります。
利用者に返済能力があるのか、過去に金融事故を起こした事があるのかしっかり見極めるために複数の機関に加入しているのです。
■そもそもキャッシングの使用でブラックになるのか
ただキャッシングを使っているだけでは、信用情報がブラックになる事はありません。
ですが、信用情報に記録される情報によってはブラックに当てはまると言えます。
その主な原因は以下の内容です。
・返済を延滞した場合
信用情報には延滞した時の情報もしっかりと記録されます。
延滞の期間は金融機関や信用情報機関によって異なりますが、2~3ヶ月以上だと延滞になります。
さらに、延滞が2回以上発生した場合は、すぐに信用情報に記録されるようになっているので気を付けましょう。
・強制解約
強制解約というのは、延滞が続いた場合など金融機関側から契約を一方的に解約されてしまう措置です。
このような措置を受けた場合は、支払う能力がないとみなされるので信用情報のブラックに繋がります。
・代位弁済
代位弁済とは、利用者が支払えなくなり保証会社が代わりに支払った状態に陥ることです。
支払いが出来なくなると、支払い責任がそれが保証会社にいきます。そうすると信用情報にも金融事故として登録されます。
・債務整理
債務整理とは合法的に借金の減額や、借金をなくす方法です。
主に自己破産や任意整理などの行為がこれに当てはまります。
合法的なら良いと思われがちですか、キャッシングなどは返済能力を信じて融資しています。
つまり借金を返す事ができない時の措置であるため、金融機関からの信用を落としてしまうという事に繋がってしまうのです。
これらの金融事故は信用情報に細かく記録されます。
しかし信用情報は一生残るものではなく、一時的に保有される情報です。
なので、それらの情報が消えれば自然とブラックの情報もなくなります。
延滞や強制解約はそれぞれ金融機関によって記録が登録される日が異なりますが、登録から約5年間保有されるそうです。
一方、債務整理の場合は自己破産や個人再生だと約10年間も残ってしまいます。
金融事故に関する情報は3つの信用情報機関に共有されるので、約10年間は情報が残ると考えた方が良いでしょう。
■信用情報を確認してみよう
信用情報がブラックになってしまうと、融資を受けたくても審査に通らないとうデメリットがあります。
将来、住宅ローンやマイカーローンの申し込みなどもできなくなってしまう可能性があるのです。
審査に通りやすくなるには、ブラックの情報が完全に消えないと難しいと言えます。
他のローンを使用する際は、自分の信用情報がブラックであるか確認が必要です。
実は自分の信用情報は信用情報機関から以下の方法で取り寄せる事が可能です。
・信用情報機関の開示窓口で請求
・郵送で開示請求
・ネットから開示請求
郵送での開示請求であれば3つの信用情報機関で行っています。
しかし、信用情報機関によって請求方法が異なるのでしっかり調べてから請求するようにしましょう。
また、開示の際は手数料がかかってしまいます。
窓口の場合は現金ですが郵送の場合では定期小為替で送るようになるので注意してください。
請求方法と一緒に手数料の金額も調べておきましょう。
■請求できるのは本人のみ
信用情報の開示は本人の情報のみしか請求できません。
たとえ、家族や配偶者であっても開示してもらう事ができないので注意です。
ですが、本人がどうしても請求できない場合に限り法定代理人か本人の委任状を用意する事で請求する事が可能になります。
信用情報は融資を得るための大切な情報なので、ブラックにならないためにも借入は計画的に行う事が何よりも大切です。
信用情報が気になるのであれば、開示請求をして確認してみる事をおすすめします。