■辛辣な意見が非常に多い世論の反応
某大手サイトのトップニュースで取り扱われた「銀行カードローンの現状について」。
内容は、銀行カードローンは総量規制対象外のサービスとなっており、債務整理を余儀なくされる人が多くなってきているというもの。
このニュースに対しての一般人コメントが辛辣なものばかりで印象的でした。
内容は、銀行カードローンは総量規制対象外のサービスとなっており、債務整理を余儀なくされる人が多くなってきているというもの。
このニュースに対しての一般人コメントが辛辣なものばかりで印象的でした。
◇消費者金融業者よりもタチが悪い
「総量規制対象外で融資をしている」という状況は、世間のイメージとして「返せない人に多額の融資をして、金利でお金を搾り取っている」となっています。
銀行としては、然るべき審査を行って、返せない人には融資額を少なくして対応したり、審査落ちにしたりと対応を取っています。
しかし「債務整理をする人が増えている」という現実が非常に大きな意味を持ってしまっています。
結果「消費者金融よりもタチが悪い」とコメントされており、同意、共感をしている人が非常に多い状況でした。
銀行としては、然るべき審査を行って、返せない人には融資額を少なくして対応したり、審査落ちにしたりと対応を取っています。
しかし「債務整理をする人が増えている」という現実が非常に大きな意味を持ってしまっています。
結果「消費者金融よりもタチが悪い」とコメントされており、同意、共感をしている人が非常に多い状況でした。
◇高金利での総量規制対象外はおかしい
銀行が総量規制対象外となった理由の1つとして、高額ローンのサービスを提供する立場だったからです。
住宅ローンだったり、ビジネスローンだったりと。
また、総量規制対象外になるような高額ローンは、基本的に金利は数%で低く設定されているため、利用者もしっかりと返済ができ、問題なくサービスとして成り立っていたわけです。
しかし、カードローンは、数百万円を貸し付けても金利は10%ほどで高く設定されています。
あくまでも「低金利(数%など)で総量規制対象外」であれば納得はいくものの…「高金利で総量規制対象外」は弱者に追い打ちを掛けているという声が非常に多かったです。
住宅ローンだったり、ビジネスローンだったりと。
また、総量規制対象外になるような高額ローンは、基本的に金利は数%で低く設定されているため、利用者もしっかりと返済ができ、問題なくサービスとして成り立っていたわけです。
しかし、カードローンは、数百万円を貸し付けても金利は10%ほどで高く設定されています。
あくまでも「低金利(数%など)で総量規制対象外」であれば納得はいくものの…「高金利で総量規制対象外」は弱者に追い打ちを掛けているという声が非常に多かったです。
◇銀行だけ総量規制対象外は不公平
銀行カードローンと、消費者金融業者のキャッシングサービス。
インターネットで違いの説明をよく目にしますが…結局のところ、同じサービスと思ってもらってよいです。
昨今、銀行カードローンの保証会社は、消費者金融業者が担っていることも多いため、ますます区別がつかない状況となっています。
であれば「銀行カードローンも総量規制の対象とするのが筋」という声も自然と多くなるのも納得がいきます。
さらには…消費者金融業者だけ、総量規制対象となっていることは不公平では?と、法律そのものに疑問を投げかけている人も多くいる状況。
インターネットで違いの説明をよく目にしますが…結局のところ、同じサービスと思ってもらってよいです。
昨今、銀行カードローンの保証会社は、消費者金融業者が担っていることも多いため、ますます区別がつかない状況となっています。
であれば「銀行カードローンも総量規制の対象とするのが筋」という声も自然と多くなるのも納得がいきます。
さらには…消費者金融業者だけ、総量規制対象となっていることは不公平では?と、法律そのものに疑問を投げかけている人も多くいる状況。
■銀行側も世論の反応は理解しつつも…本音と建前が!?
このような世論から厳しい意見が多い状況で、銀行側は何を思ってサービスを提供しているのか?
とあるアンケートから見えてきた銀行の本音を見ていきます。
とあるアンケートから見えてきた銀行の本音を見ていきます。
◇約半数の銀行が「わからない」と答える
120行に行ったアンケートで「銀行カードローンも総量規制対象とするべき?」という設問がありました。
そして…約半数の60行が「わからない」と答えています(50行程度が規制すべき、10行程度が規制はしない方がよいと判断している)。
正直なところ、多くの銀行員が「当然、総量規制対象にするべき」と考えています。
しかし、あからさまに「対象にするべき!」という声を挙げてしまえば、法律が直ぐに変わってしまう可能性が。
銀行としては、利益を上げるためには、対象外にしておいた方が都合がよいことは容易に想像することができます。
とはいえ「対象にすべきではない!」と回答してしまえば、更に世論の反応が厳しくなってしまいます。
その結果「わからない」と答えてオブラートに包む状況となってしまっているわけです。
そして…約半数の60行が「わからない」と答えています(50行程度が規制すべき、10行程度が規制はしない方がよいと判断している)。
正直なところ、多くの銀行員が「当然、総量規制対象にするべき」と考えています。
しかし、あからさまに「対象にするべき!」という声を挙げてしまえば、法律が直ぐに変わってしまう可能性が。
銀行としては、利益を上げるためには、対象外にしておいた方が都合がよいことは容易に想像することができます。
とはいえ「対象にすべきではない!」と回答してしまえば、更に世論の反応が厳しくなってしまいます。
その結果「わからない」と答えてオブラートに包む状況となってしまっているわけです。
◇収入証明書などの提出を求める融資額を引き下げ
「総量規制対象とするべきか?は分からない」と言いつつも、何か手を打たなければ、世論の反応は厳しいものに変わりありません。
そこで銀行は、高額融資になるケースで必要となる収入証明書の提出基準を引き下げる対応を取るように変更しました。
某銀行では、300万円以上の融資を行う場合に収入証明書の提出を求めていましたが、これを200万円以上の場合と条件を厳しくしたわけです。
しかし、消費者金融業者の場合は、50万円以上の融資を行う場合に必要とするケースが多いため、まだまだ開きがあると実感せざるを得ません。
そこで銀行は、高額融資になるケースで必要となる収入証明書の提出基準を引き下げる対応を取るように変更しました。
某銀行では、300万円以上の融資を行う場合に収入証明書の提出を求めていましたが、これを200万円以上の場合と条件を厳しくしたわけです。
しかし、消費者金融業者の場合は、50万円以上の融資を行う場合に必要とするケースが多いため、まだまだ開きがあると実感せざるを得ません。
◇総量規制対象内で貸付を行う選択肢は…今のところない!?
銀行側の本音と建前が顕著に表れたのが「自主的に総量規制対象内で融資を行うか?」という設問。
ほとんどの銀行が「行わない」と回答しています。
「総量規制対象外を規制する必要がある」と判断している銀行は、それなりに存在しているにも関わらず、規制内で融資はしないと言っている状況。
ほとんどの銀行が「行わない」と回答しています。
「総量規制対象外を規制する必要がある」と判断している銀行は、それなりに存在しているにも関わらず、規制内で融資はしないと言っている状況。
やろうと思えば自主規制をすることができます。
「規制対象内でサービスを提供すべき」と言っている銀行は、即座に行動に移せば問題はないはず。
それにも関わらず「実行に移さない」わけで、大きな矛盾が生じています。
ここに、銀行の本音と建前を垣間見ることができるわけです。
「規制対象内でサービスを提供すべき」と言っている銀行は、即座に行動に移せば問題はないはず。
それにも関わらず「実行に移さない」わけで、大きな矛盾が生じています。
ここに、銀行の本音と建前を垣間見ることができるわけです。
■まとめ
世間は「何故、銀行だけ総量規制対象外なのか?消費者金融業者と同じサービスであれば総量規制対象とするべきでは?」というイメージ。
銀行側は、この意見に対し重々承知している状況ではありますが、総量規制対象でサービス提供をしてしまうと、利益が減ってしまうことになってしまうジレンマを抱えています。
結局のところ、法律で銀行カードローンも対象とすると改正されなければ、この状況が続くと予想されます。
銀行側は、この意見に対し重々承知している状況ではありますが、総量規制対象でサービス提供をしてしまうと、利益が減ってしまうことになってしまうジレンマを抱えています。
結局のところ、法律で銀行カードローンも対象とすると改正されなければ、この状況が続くと予想されます。