現在の消費者金融の躍進を陰で支えたと言ってもいい存在が、自動契約機です。
自動契約機は、1990年代にアコムが「むじんくん」の名前で設置をしたのが元祖です。
誰にも会うことなくカードローンの契約ができることから、主婦を中心に急速にカードローンの利用者数が増えました。
ここでは、各社の自動契約機の違いを見ていこうと思います。
■受話器がないアコム
まず紹介するのは、元祖自動契約機の「むじんくん」を世に送り出したアコムです。
自動契約機に入る前に、ATMが設置されているスペースもありますが、実はこのATMはお金を借りたり返済したりするだけでなく、ATMを使ってカードローンの増枠申請ができるようになっています。
中に入ってみると、見慣れたタッチパネルの端末にスキャナーが組み込まれていますが、アコムが他の自動契約機と異なるのは、受話器がない自動契約機があるということ。
操作で不明な点があるとき、自動契約機の横に設置されている受話器をとれば、オペレーターにつながるようになっているのですが、アコムは受話器の代わりにインターフォンが設置されています。
【むじんくんの便利ポイント】
・ATMで増枠申請が可能
・自動契約機に受話器がない
・受話器の代わりにインターフォンを設置
■三井住友銀行の業務もできるプロミス
三井住友銀行グループのSMBCコンシューマーファイナンスの一員であるプロミスでは、いち早く自動契約機の無線LAN化に取り組みました。
そんなプロミスの自動契約機最大の特徴は、三井住友銀行の業務も行なえるということ。
プロミスの自動契約機は1台しかないのですが、最初の画面でプロミスの業務を行なうか三井住友銀行の業務を行なうかの選択ができます。
プロミスの自動契約機でできる三井住友銀行の業務は、三井住友銀行カードローンの申込はもちろんのこと、フリーローンや教育ローンなどの目的別ローンの申込、さらにはなんと三井住友銀行の口座開設の申し込みまでできてしまうのです。
確かに、三井住友銀行の口座があれば何かと便利ですので、プロミスの自動契約機でできるのは大きなメリットですね。
【プロミスの便利ポイント】
・自動契約機の無線LAN化
・三井住友銀行の口座があるとさらに良い
・はじめの画面でプロミス・三井住友銀行を選択
・三井住友銀行と連動しているので、ATMも無料で使える
【プロミス関連記事】
・【プロミス】空き時間で申込!キャッシングをスマホから申し込む時の注意点
■タッチパネルがないアイフル
そもそもの話ですが、アイフルは独立しています。アコムは三菱UFJ銀行、プロミスは三井住友銀行と提携関係を結んでいる中、アイフルはどこの銀行とも提携を結ばずに独立採算制をとっているのです。
自動契約機といえば、タッチパネルのメッセージに従っていろいろと操作をしていくイメージがありますが、アイフルの自動契約機にはタッチパネルがありません。
アイフルの自動契約機は「契約でんわBOX」といい、目の前には受話器がコードでつながれたプッシュホンの電話機が置かれています。
タッチパネルでない分、非常にレトロな感じがしますが、実は非常に利便性は高いのです。
ボタンを押して受話器をとると、最初からオペレーターとの通話となり、逐一オペレーターが指示をしてくれます。
それならば電話申し込みでも変わらないのではと思いますが、契約でんわBOXには電話機の横にスキャナーとカードの発行端末が置かれています。
電話での申し込みではできない、カード発行までをワンストップで行うことができるのです。
【アイフルの便利ポイント】
・契約でんわBOXでカード発行までできる
・タッチパネルがない
・オペレーターと通話し、操作を進める
【アイフル関連記事】
■その場で契約できないモビット
三井住友銀行グループのモビットには、自社ATMがありません。
提携ATMを使うようになっているのですが、その代わりに「ローン申込機」があります。
ATMが併設されていない分、スペースは非常にコンパクトで、電話ボックスを一回り大きくした程度です。
そのコンパクトさを生かして、普通の自動契約機では設置できない駅の構内などにも設置されています。
モビットのローン申込機は、申し込みとカード発行はできますが、契約はその場でできません。
契約は郵送で契約書類が送られてきて、それを返送する形をとっています。
【モビットの自動契約機ポイント】
・ローン契約機での契約となる
・契約はその場ではできず、郵送で送られてきてそれを返送する形になる
【モビット関連記事】
・在籍確認・電話確認なしで申込めるところは『モビット』だけ!
■まとめ|自動契約機はプロミスが一歩リード
いかがでしたか?
主な消費者金融や銀行のカードローンでは軒並み自動契約機を設置していますが、各社でいろいろと特徴が異なっていましたよね。
それぞれの契約機のポイントをまとめてみましょう。
【自動契約機(むじんくん)の便利ポイント】
・ATMで増枠申請が可能
・自動契約機に受話器がない
・受話器の代わりにインターフォンを設置
【プロミスの便利ポイント】
・自動契約機の無線LAN化
・三井住友銀行の口座があるとさらに良い
・はじめの画面でプロミス・三井住友銀行を選択
・三井住友銀行と連動しているので、ATMも無料で使える
【アイフルの便利ポイント】
・契約でんわBOXでカード発行までできる
・タッチパネルがない
・オペレーターと通話し、操作を進める
【モビットの自動契約機ポイント】
・ローン契約機での契約となる
・契約はその場ではできず、郵送で送られてきてそれを返送する形になる
この4社を比較すると、「プロミス」が一歩リードしているようですね。
三井住友銀行を持っていると便利に利用することができたり、借入を手数料無料で行えるなど、便利ポイントが多いように感じます。消費者金融の中でもそれぞれの特徴があります。各社の自動契約機の違いを知って、より良いカードローンライフを送りましょう。
【まとめ記事】
・転職後のカードローンの審査で気を使うポイント【プロミス・モビット編】
・カードローンの申込・土日での注意点【プロミス・モビット編】
・カードローン最新事情「金利0のローン」の活用5つのポイント