「保証人」という制度は、読んで字のごとく、その人の代わりに保証する人であったり、逆に自分の代わりに保証してもらう人のことを指します。
誰かの保証人にはなるなとはよく聞きますが、どういった恐怖があるのか知っていますか?
今回は、「知らないじゃ済まされない保証人について」を紹介します。
■保証人とは
ローンでいう所の保証人は、契約する人の返済を保証する人の事です。必ず返すと保証する訳ですから、もしローンを契約する人が返済を怠った場合は、代わりに返済する義務が生じます。契約する人は保証人になってもらえる人に迷惑を掛けない様に返済を遅らせない必要が生じてきますし、保証人は最悪契約する人が返済できない状態になったら、代わりに返済しなければなりません。
■キャッシングやカードローンでは保証人は不要
とはいえ、昔はともかく現在のキャッシングやカードローンは、保証人は不要です。これは保証する必要が無いのではなく、他の会社が万が一の場合に保証するという場合が意味です。銀行系は軒並み消費者金融や信販会社に保証する形になっています。この場合、返済が滞るとこちらの保証している会社から借金の返済を迫られる可能性があります。知らない会社だからと言って返済を無視しないようにして下さいね。
なお、消費者金融は自身でしっかり審査し保証人なしを実現しています。
■保証人にも種類があるのはご存知ですか
保証人と一口に言っても、種類があります。一般的な保証人の他に「連帯保証人」というものがあります。こちらは、連帯と文字が付くのですが、連帯責任で借金を返すのと同義です。保証人の場合は、お金を借りた人が返済できなかった場合に初めてその旨が通知され、代わりに返済を求められますが、連帯保証人はそうではありません。お金を借りた人が返済不能でなくても、返済が求められます。
難しい言葉を使うと、保証人の場合は、お金を借りた人に対してお金を貸した人が財産の強制執行を行ったうえでまだ足りない場合に請求されます。連帯保証人への返済請求はもっと簡単で、お金を貸した人が思い立ってみたらそれでOKです。
連帯保証人に関しては返済に関して結構気軽に来てしまう可能性があるのです。
■もっと怖い「根保証」がある
根保証というものがあるのをご存知ですか。字の通り根っこから保証する訳で、お金を借りた人がいつどこで借りた物でも返済する必要があります。お金を借りた人の分を肩代わりしても、期間が無いので、また借りた物に付いて返済する義務が生じます。借りる人が悪気があって借りる事もできますので、根保証は決して結ばない方が賢明ですね。
■保証人になる場合の注意
知れば知る程怖い保証人制度ですが、保証人を結ばざるを得ないシーンがこの先でてくるかもしれません。例えば、親しい友人であったり、親兄弟であったりです。
そういう場合は、必ず原則として金額をチェックして下さい。いくら借りる契約かをチェックです。
根保証でない限り、1回限りの保証ですから、この場の契約で借りる以上の借金はありません。当然金利が掛かりますが、それは想定の範囲内です。そういった物も含めて「最悪の場合は自分で全額返済出来るか」がキーポイントになります。必ず返すと決まったわけではありませんし、実際は返済できなくなってからなので、一部を肩代わりになるかもしれません。でも、何があるかわからないので、全額を念頭に置いて考えて下さい。
■まとめ|基本的に保証人にはならないのが◎
【保証人とは】
保証人はいくつかありますが、絶対になってはいけないのは「連帯保証人」と「根保証」と呼ばれるものです。
これらはならないことをオススメします。すべてを肩代わりすることを意味します。
原則、保証人にはならない方が賢明です。保証人をお願いしている借主が、今の仕事で収入をずっと維持できるかどうかは誰にも分かりません。実際保証人になってみたら、借主本人も想定外の出来事が起きるかもしれません。大きなケガや病気で仕事ができなくなるとか、思いつく事はいくつかあります。なので、基本的には保証人にはならない方がいいですね。「死んだおじいちゃんの遺言で、保証人には絶対なるなと言われてる」とか、ベタな断り方でもいいので、保証人になるのは避けましょう。
【断るフレーズ参考例】
・死んだおじいちゃんの遺言で・・・(略)
・うちの○○(家族)に相談してみる(といい断る)
・絶対にならないと決めている
・おじいちゃんが保証人になって大変な思いをしたからそういったことは断っている(筆者はこれを使うと決めています。残念なことに実話・・)
いかがでしたか?
保証人は絶対にならない!!
この一言に尽きます。本当に大変な目に遭ってからでは遅いのです。
保証人の認識が甘い人がいるかもしれませんが、自分がいつ被害者になるかもわからない状況です。
「人は裏切るから」といってしまえばそこまでですが、そうしたあなたにも責任がきてしまいます。
相手も自分も守る方法を取りましょう。それは、保証人を断ることなのです。