自分の力だけで債務整理をした話

借金で首がまわらなくなってきたら、意識し始めるのが「債務整理」。この債務整理ですが、一般的には弁護士や司法書士に依頼して行う場合が多いです。
弁護士や司法書士に頼めば、あとは待つだけなので楽です。そのかわり、報酬を払わないといけません。
今回はその報酬をケチるためだけに自分で債務整理をした私の体験談をご紹介していきます。自分で債務整理をしたいという方はぜひご参考にしてください。

特定調停を行うことに

債務整理といっても方法としてはいくつかあります。代表的なのは自己破産です。
これは簡単にいうと借金をチャラにするということ。これも自分で行えます。
ですが、状況によっては認められないことがありますし、破産すること自体でペナルティもあるとのことだったので見送りました。

自己破産の他には「特定調停」というものがあります。
特定調停は自己破産のようにチャラにはなりませんが、その時のぼくにとって必要な条件がすべてそろった債務整理の方法だったんです。
これを弁護士や司法書士に頼むと数十万円の報酬がかかります。
ただでさえ、お金にこまっているのですから、少しでもケチりたい。この特別調停を自分の力だけでチャレンジしてみました。
特定調停のいいところは「借金の取り立て・催促がとまる」「元金だけの支払いになる可能性のある」ということ。これが僕にとって債務整理をするうえで絶対必要な条件でした。

特定調停は裁判所にて行います。
申し立てをすると、まもなくしてローン会社、いわゆる債権者からの取り立て・催促がピタッと止まるのです。なぜとまるのでしょうか。裁判所が準備してくれる特定調停をしてくれる担当者が私の代わりに債権者と交渉してくれるので止まるのです。
この担当者の方は調停委員といって債権者に対して様々な交渉をしてくれます。
具体的な交渉内容としては、利息の軽減、返済期限の調整など様々、本当に頼りになる人です。それでは、次項から具体的にどのように手続きしたかをご紹介しています。

具体的に何をしたか

特定調停は原則として、債権者の本店がある県庁所在地の簡易裁判所に申し立てます。ですが、あまり遠いと裁判所に出向くことが難しくなります、そんな人達のためか、支店さえあれば自分の自宅の近くの簡易裁判所でも大丈夫なのです。
私も東京にいくお金がなかったので自分の家の近くの簡易裁判所にしました。
近くに支店がなくても自宅近くの簡易裁判所にしても認められるケースもあるようです。
申し立てに使う書式は簡易裁判所にあり、その場で記入することになりますので、余計に近くの簡易裁判所の方がいいでしょう。
申し立てにいく前にインターネットや書籍で申し立て書の記入例をみておくと戸惑わなくてすみます。ですが、基本的には裁判所の担当の人が手取り足取り丁寧に教えてくれるのでご安心を。

裁判所で申し立て用紙をもらったらその場で記入します。
書き終わったら窓口の人にチェックしてもらいましょう。
記入内容は自分の住所や職業、家族構成など簡単なものなので、とまどうことはないでしょう。チェックして問題なければ、印紙を買ってくるように指示されます。
印紙を買って再び窓口に戻り、貼り付けてまた待ちます。そして再び呼び出されて、窓口へ。不備がなければ、事件番号という処理用の番号が書かれた受付完了の旨を記した紙がもらえ、その日は終了です。
あとは後日ある裁判所からの呼び出しを待つだけ。ここまで、ざっと30分程度で終わります。結構カンタンでしょ?

前述したようにあっさり受付をするためには実は秘密があるんです。
後々に必要だと言われるかもしれない付属書類を事前に自分が準備できる範囲で持っていくことが必要なんです。その付属書類とは何があるのかご紹介します。

(1)債権者の情報をワードでまとめて印刷したもの
ローンをしている会社の名前、代表者の名前、契約日、残高などを箇条書きにしておきましょう。
(2)住民票&戸籍謄本
戸籍謄本は自分の住んでいる土地とは全然違う遠方の場合があります。その場合は取り寄せができます
(3)給与明細または源泉徴収票のコピー
いくらの収入があるのかわかる書類ならなんでもOKです。役所でとれる収入証明でもOK。
(4)保有資産についての情報をワードでまとめて印刷したもの
不動産や車などをもっていれば、取得した時期と購入金額を箇条書きで書きましょう。
(5)簡易家計簿
どのようにお金をはらって生活をしているのかわかるものであればなんでもOKです。

無事に申し立てが完了して事件番号が発行されました。
その後1~3週間ほど待つと、裁判所から呼び出しを手紙で受けます。
手紙に書かれた日時に裁判所にいくと、調停専用の部屋へ案内されます。その部屋には二名の調停委員(=特別調停の担当者)が。
軽く挨拶を済ませると、どのように債権者に交渉してくれるか説明してくれます。そこで納得すれば、実際に交渉開始。
私の場合は担当の方の腕がよかったのか、その日中に交渉をすませてくれました。
結果、元金だけの支払いになったのです。

特別調停にかかる費用は数千円の印紙のみ
それで催促も止まるし、元金だけの支払いになりました。
借金で悩んでいる暇があったら自分でうごいて見ることをオススメします。
弁護士に報酬を払わなくても、自分の力でここまでできるのですから。

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