貸金業者と裁判になった体験談

消費者金融の支払いをずっと延滞しているとどうなるかご存知ですか?最終的には裁判になり、訴えられます。
訴えられてそのまま放置していれば、強制執行という権利を行使されて、給料や車を差し押さえられます。
これだけ聞くとなにか怖いという印象だけ残りますが、訴えられてもうまくやればこちらの都合のいいような条件での和解に持ち込むこのとができます。
今回はそんな消費者金融と裁判で学んだことをご紹介していこうと思います。

裁判スタート

そもそも滞納してどれくらいで裁判になるのでしょうか。
私の場合は、滞納4ヶ月分をしてから、3か月後ぐらいに裁判所から訴状が届きました。
それまで「法的な手段に出ますよ」「訴えますからね」とで電話や手紙で言われていましたが、そんなことはないだろうとタカをくくっていたんです。
ですので、本当に訴えられた時はびっくりしました。
しかし訴えられたからには仕方ない。今後の糧にするために色々試してみようと思いました。

裁判とははっきりいって勝負事です。
勝つか負けるかです。ネットを見てみると消費者金融との裁判に負けると強制執行をうけ、給料などの差し押さえをうけるとのこと。
これは負けるわけにはいきません。勝負事の鉄則は「相手の嫌なことをし続けること」。
この状況で相手が一番嫌がることは何なのか考えてみました。無視をするのは、どうでしょう。
裁判は無視し続けると相手が問答無用で勝利するとのこと。
無視は愚策のようです。そこで思いついたのは「徹底的に裁判を引き延ばす」こと。
相手はなんとか早く解決したいから訴えてきているハズ。
一番いやなのは「引き伸ばし」かもしれない。こうして私はこの裁判を徹底的に引き延ばすことにしたのです。

裁判を引き延ばすためのテクニック

引き延ばすためのテクニックをネットでの検索はもちろん、無料の法律相談を行っている「法テラス」で収集してきました。
訴えられるとまずは答弁書というものを出す機会を得ます。
この答弁書でまずは引き伸ばしを図ります。法テラスの弁護士いわく、この答弁書に「相手の訴えを認めます」と書いてしまえば、裁判終了。すぐに負けるとのこと。
月々いくらずつ払いますという和解案を書いてもなかなか許可されないようです。
ではどうすればいいのか。「全面的に否認する」これだけでOKだそうです。

「全面的に否認する」という旨を書いた答弁書を裁判所におくると、勝手に第一審がおこなわれ、「第一審では判断できないので、第二審をします」という手紙が第一審から1か月半ほどたって来ました。
どうやら第一審はやり過ごしたようです。消費者金融との裁判は基本的には簡易裁判所で行われます。
実は、簡易裁判所ではこの答弁書のテクニックがずっと使えるのです。
そのため第二審も「相手のいうことは完全にまちがっている。認められない」という旨を出して終了。また裁判所の手紙を待ちます。

そろそろ裁判所からの手紙がくるかなとまっていたころ、裁判所ではなく弁護士事務所から手紙がきたんです。
その手紙の中身はオドロキの内容が。なんと「和解」の申し出でした。どうやらこれ以上やっても平行線をたどるだけと判断されたんでしょう。
相手がされたら嫌なことは「引き伸ばし」でどうやら正解だったようです。
和解の具体的内容は「元金だけの支払いで構わない。月々払える金額を教えてくれ」とのことでした。これはこちらの勝利といっても過言ではないのでは。

和解をする前に「和解はのめない。最後まで戦います」と言うのも面白いという気持ちも浮かびましたが、とりあえずその気持は抑えて、まずは相手方の弁護士に連絡すること。
和解の手続きについてよく聞くことにしました。
弁護士いわく、「月々の支払いは5000円未満はできない。それ以上であれば無条件で応じる。元金以上は請求する予定はないし、裁判費用も請求するつもりはない」・・かなり良い条件だと思います。
ですが、肝心の取り立てはどうなるのかでしょうか。
「取り立てについては一切おこなわない。しかし3回以上支払いが遅れた場合は連絡をする可能性もあるので、なるべくなら遅れないようにしてほしい」取り立てがとまるのは嬉しいポイントです。
今後実際に和解するとなったらどのような段取りになるのでしょうか。
「こちらから和解案をまとめた書類を送る。それを確認して問題なければ調印して返送するように」どうやらどこかに集まって調印するといった面倒なことはしなくてすみそうです。「わかりました」最初に抱いた邪念はどこにいったのか、気づけば二つ返事で答えていました。
約半年にわたる消費者金融との裁判はこちら側にかなり譲歩した条件での「和解」で終了しました。

この方法が通用したのはもしかしたらマグレかもしれませんし、あの消費者金融だけ通用したのかもしれません。ですので、どこの消費者金融でも通用する方法ではない可能性もあるということは念頭においててください。
ただ、間違いなくいえることは裁判になっても焦ることなく、ネットの情報や無料法律相談ができる法テラスで情報を収集して望めば何も怖くないということです。

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