年商1億円を超えるような会社でも借金をしている！？その実態に迫る！

世の中には、年商1億円を超えて、お金を稼いでいる人たちが多く存在します。
もちろん「年商」のため、直接的に、かつ単純に、その人個人の年収が増えるわけではありませんが。
とはいえ、やはり年商1億円超えは、一種の目標でもあることは間違いありません。
そんな夢のような世界でも、お金のやりくりが厳しいという現実が待っているのです。
一体、どういうことなのか？について触れていきましょう。

そもそも年商とは、あくまでも年間の売上が1億円を超えるという意味であり、利益額ではありません。
したがって、1億円の年商があったとしても、支出が1億円を超えてしまえば、その企業は赤字だということですね。
確かに、1億円を超える売上は凄いですが、利益額も見ていくと、なかなか難しい世界だということが理解できます。
これを踏まえつつ、色々と考えてみると、結局のところ、どのような大きな売上を出しても、資金繰りに困るときは困ってしまうというわけですね。
例えば、人件費だったり、設備費だったりと、色々と資金が必要になることは多々あります。
農家であれば、自然災害にあってしまい、土地が使い物にならなくなってしまえば、年商1億あったとしても、あっという間に赤字になってしまうことも珍しくないわけです。
したがって、ここで紹介している「年商1億円でも貸金業界からお金を借りている」となっても何ら不思議ではないのです。

ただし、ここでいう年商1億円で、貸金業界からお金を借りている状況というのは…実は個人事業主のお話になります。
1億円以上の年商であっても、約4%（借入経験がある経営者へのアンケート結果）の人が借入をしたことがあるというもの。
つまり、会社法人という枠組みではないということです。

ちなみに、このデータは、日本貸金業協会が平成28年10月度に公開された内容を参考にしています。

⇒私はこれで後悔した！キャッシングの失敗談

さて、資金繰りが厳しくなってきた個人事業主が、まずどうするか？というと、やはり頼るのは銀行になります。
しかし、実態はそんなに甘いものではありません。
確かに、赤字が一時的なもので、直ぐに持ち直すことができる見通しが立っていれば、融資してくれるケースはあります。
しかし、普通に考えて、年商1億もある業者が、赤字になってしまい資金繰りに悩んでいるような状況のところに、大きな額の融資をするか？と問われると、やはり答えはノーとなってしまいます。

結局のところ融資を受けるためには「何故、赤字になってしまい資金繰りが厳しくなったのか？」をはっきりさせなければなりません。
それを銀行側に説明をし、加えて、リカバリ方法も提示していかなければなりません。
そのリカバリ方法があったとしても、融資を受けないと回復できない状況になってしまった理由も、はっきりとさせておく必要もあります。
このように、色々な説明をして、銀行側を納得させるのは、なかなか骨の折れる作業になることは、容易に想像することができます。
結果、「現実はそんなに甘くはない」ということができるのです。

⇒キャッシングも十人十色！状況による使い分け講座

では、何故、資金繰りが急に悪化してしまうのか？
当然、それは景気が大きく影響していることは言うまでもありません。
ただ、個人レベルの話になってくると、当然、景気だけが原因ではありませんが。
例えば、デイトレーダー。
デイトレーダーの中には、個人事業主となって頑張っている人も多くいらっしゃいます。
そして、大きな損をしてしまうことになってしまう状況も多々あります。
実は、年商1億円超えの個人事業主は、意外と、この手の個人投資家の可能性もありますが…。
ともあれ、あっという間に1億円を損してしまう世界でもあるため、結果、融資を受けないと厳しい状況になってしまうというわけですね。
このように、景気で左右される人もいれば、投資で失敗する人もいる…何処でどのように、お金を借りないといけない状況になるのか？は意外と分からないもの。
これが実態と言えるのではないでしょうか。

⇒【資金繰りに困っている人へ】法人向けカードローンのすべて

さて、このような状況のとき、銀行から融資が受けられなかった場合、頼りになるのは、貸金業者になります。
業者用のカードローンだったり、消費者金融が提供している事業者ローンだったりです。
銀行ほど、厳しい審査ではありませんが、スタンスとしては、やはり銀行と似たような考え方になります。
「何故、年商1億円超えにも関わらず、資金繰りが厳しくなってしまったのか？」と。
その結果、どうしても貸し渋りに繋がることに。
多々ある話なので、本当に厳しい世界ではあります。
ただ、絶対に貸してくれないというわけではないため、しっかりと交渉をして「どれぐらいの融資なら可能なのか？」を決めていくと、風向きは変わるかもしれません。
つまり、業者側も鬼ではないため、何とか協力できるように対応をしてくれるはずです。

⇒元銀行員が教える「カードローンの審査の秘密」