【事件から学ぶ】カードローンで500万円を騙し取られた結婚詐欺事件

■事件の概要…女医名義のカードローンで500万円を騙し取られる

2016年秋、カードローン業界を揺るがす結婚詐欺事件が発生しました。
結婚を前提に付き合っていた女性から3,500万円ものお金を騙し取った事件になります。
そして、この犯人は…詐欺事件とは別にカードローンの成りすましをして、女医から500万円ものお金を騙し取った事件も起こしています。
内容は、20代女医と交際をし、その間、医師免許のコピーを銀行に提出し500万円の限度額となるカードローン契約を結んだというもの。

どこから突っ込んでいけばよいのか分からないほど、色々と言いたいことが多い事件となっています。
ということで、以下より、カードローン視点で、この詐欺事件を見ていきたいと思います。

■女医というステータスで500万円もの融資を受けることができる事実

さて、なんとも言えない気持ちにさせる事件ですが、驚きを感じるのは、500万円もの融資を受けることができたという事実です。
確かに、昨今の銀行系カードローンサービスは、最大で1,000万円近い金額を借りることができる状態。
しかし、実際に満額の融資を受けるという状況はなかなか難しく、正直なところ、カードローン業者側の宣伝用の数字となっているだけです。
平均的な年収のサラリーマンであれば、100万円ぐらいが妥当な線になるわけです。
(もちろん、それ以上の融資を受けることが可能なケースも多いですが、あくまでも一般論ということで、ご理解ください)

それをいとも簡単に500万円の融資を受けることができてしまうことに、改めて年収の重要性を感じることができます。
ちなみに、女医の平均年収は900万円~1,000万円と言われています。

■女医の医師免許で成りすましが可能という事実

この事件でもう1つ驚きを隠せないのが、加害者のお金を騙し取った人間が…簡単に成りすましを出来てしまうということです。
しかも、男性が女性となって契約を申し込んでも何ら問題がないという部分も驚きです。
確かにカードローンサービスは、昨今、契約まで簡略化されており、非常に簡単に融資を受けることができます。
利用者側からも簡略化は強い要望があるため、自然な流れと言えるでしょう。

これを踏まえて考えてみると…身分証明証さえクリアすることができれば、借りられるという恐ろしい事実に気づきます。
インターネットから申し込みができる時代になっていますが、このとき身分証明証になるものを画像化し、業者側へ送付するだけの手続き。

もちろん、名前、住所、勤務先、年収など様々な情報を入力する必要がありますが、結局、インターネット上のため、誰が入力しているのか?までは知るすべがありません。
これが「男性なのに女性として申し込みができた理由」になるわけですね。
手書きであれば、やはり女性と男性とでは字の質の大きく違うことが多いため業者側も「成りすまし?」と疑ってくれたかもしれませんので…。
また、在籍確認も本人に電話が掛かってくるわけでもありませんし、本人に確認があったとしても「家族」を装えばなんとでもなってしまいます。

と、このように、500万円を簡単に借りることができる事実よりも、成りすましで簡単に騙し取れてしまう事実の方が驚きかもしれません。
ちなみにですが、加害者の犯人は「女医の許可を得てカードローンを利用した」と容疑を否認していますが、成りすましは立派な犯罪なので、許可を得ていようが起訴される可能性があります。
(ただ…成りすましの場合と、騙し取った場合の量刑は大きく違ってはきますが…)

■この事件で学べることとは?

色々と非常に怖い詐欺事件ですが…カードローンを利用する上で、この事件から学べることを、最後にまとめていきます。
その学べることは…単純に「他人に身分証明証が手に渡らないように管理すること」が大切に。
この事件のように「お付き合いをしている状態」となれば、意外と簡単に身分証明証を手に入れることができます。
親しき仲にも礼儀ありという言葉もあります。この場合は、親しいからこそ身分証明書などを無防備に取れるところに置くのではなく、しっかり守ることが礼儀だと思います。
変に疑ってしまう原因にもなりますし、相手に犯罪をしてしまうチャンスを与えてしまったことになりますから。
いくらお付き合いをしている状態だからといって、無警戒になってはいけないですね。
心情的には「凄く寂しいこと」と感じざるを得ませんが…。
とはいえ、このような犯罪に巻き込まれてしまう可能性は非常に低いことも事実ではありますが、身分証明証の管理を徹底することは悪いことではありません。
身を守るためにも、しっかりと管理を心がけていきたいところです。

◇カードローン業者側も大口融資の場合の対応を考える必要がある?

この事件、カードローンの利用者側がいくら気を付けていても、どうしても限界というものがあります。
したがって、業者側も何らかの対応をとっていくことが必要といえるでしょう。

例えば、100万円以上の融資額になるときは、このような簡略化された申し込みシステムではなく、もう少し厳しくした方法を取るようにするなど、方法を変えるわけですね。
本人が業者の担当者の目の前で印鑑を押さないといけないなど。

業者としては、簡略化されたものでなくなるため、利用者が激減し収益が下がってしまう可能性が大きいため、難しいかもしれませんが…。
犯罪の抑止力になるような行動を起こすのも業者の宿命と考えるため、期待したいところですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする