テレビで実演し芸能人が多く騙された詐欺の手口とは！？

詐欺の手口は、日々変化をしており、騙される側がどれだけ気を付けても、ふとした瞬間に引っかかってしまうものです。
「私は大丈夫」と思っていたとしても、気付かない内に騙されてしまうこともあるわけです。
中には、騙されてしまったことすら気付いていないという人もいるかもしれません。
さて、そんな詐欺ですが…その手口を実際に「やってみた」という番組が放映されていました。
これを少し紹介しつつも、被害に遭わないためにもどうしたらよいのか？について触れていきたいと思います。

まず、手口の紹介です。
非常に単純明快な詐欺で、頼んでもいない荷物を宅配業者を装い配達をして代引き料金を貰うというものです。
あまりの単純さに、ついつい引っかかってしまうわけですね。
もう少し、詳しく手口の説明をしていきましょう。

1.昼間、自宅で家事をしている主婦を物色
2.夫が居ないことを確認
3.宅配業者を装い、頼んでもいない荷物を届ける（荷物の中身は石などその辺で拾えるようなものが入っている場合が多い）
4.代金引換での届けということで3,000円～5,000円程度の支払いを請求
5.お金を受け取ったら、直ぐ様、移動

たったこれだけです。
受け取った主婦は「また変なものを買ったのかな？」と思う程度で、値段も値段なだけに、ついつい立て替えてしまうわけです。
さらに、荷物は夫が帰ってくるまで空けられない可能性が高いため、気付くのが遅くなってしまうのです（勝手に人の荷物を空けてしまう場合は…これの限りではありませんが）。

上記の手口を実際にテレビで実演をして「本当に引っかかってしまうのか？」という検証を行っていました。
結果から言うと、それなりの確率で騙されてしまっていました。
騙されてしまったタレントさんの共通点は、全く疑っていないということ。
「あっ…そうなんだー」程度にしか思っていなく、何の躊躇もなくお金を支払ってしまうのです。
逆に、騙されなかったタレントさんは、その場で夫に「頼んだか？」を聴いてみたり、夫が返ってきたら配送してなど、毅然とした態度で対応をしていました。
もちろん、半信半疑になりながらも「どうするか？」と悩んでいる人もいらっしゃいましたが。
ともあれ、騙されなかった人は、日頃から「夫がインターネットなどで買い物をして届けられるということを知っている」という点。
したがって、夫から知らされていないような荷物がいきなり届くわけですから、警戒をするのは当たり前のことです。
この手の手口から身を守る術は、やはり家族間で「届けられるよ」というコミュニケーションが重要になってきます。

⇒カードローンの悪徳業者がマインドコントロール・・起きてしまった悲劇とは

⇒【事件から学ぶ】カードローンで500万円を騙し取られた結婚詐欺事件

詐欺の手口を褒めているようで、非常に嫌なのですが…この手口の凄いところは、先で少し触れたように、兎にも角にも「バランス感が凄い」という点です。
被害に遭ったとしても、額が小さいため、被害届を出さないという人が非常に多いのです。
ちょっとした社会勉強の料金と捉えてしまい「まあ…しょうがない」と無理やり、自分の気持ちを納得させてしまうわけです。
被害届を出すというのは、意外と面倒な作業と認知されている話のため、余計に面倒さが勝ってしまい足が遠のいてしまうわけですね。
たかだか数千円と…。

実はこれ、詐欺を行っているグループは敢えて狙って行っているのです。
詐欺は、人を騙すことが非常に重要な部分になりますが「足がつかないようにうまい具合に事を運ぶ」ということも、同じぐらい重要です。
例えば、振り込め詐欺。
これも、出し子と呼ばれる人間が振り込んだお金を出金しにいくわけですが…完全なトカゲの尻尾取りの状態。
出し子が捕まったとしても、被害は末端で食い止めるようにシステム化されているわけです。
このように「バレたときのリスクマネジメント」ということを、しっかりと考えられているのです。
社会的な問題になってしまうような詐欺手口は、ここがよく考えられてしまっているため、多くの人が騙されてしまい、検挙も難しい状況になっているとも言えます。

さて…代金引換詐欺に話を戻しましょう。
被害額の小ささも去ることながら「バランスが取れている」ことは、まだまだあります。
例えば「格好」です。
中には、大手運送業者に似せた（本物を用意するような人間もいる）作業着を着用し、相手に安心感を与えるようにしています。
しかし、注目すべき点は、実はここではありません。
注目すべき点は「帽子」です。
顔の印象を隠すことができるため、こちらも「リスクを低減させることができる」というメリットを持っているわけです。
大手の場合は、顔が見えるよう深くかぶっていないことが多いため、判別は付きやすいですが…。

ともあれ、このような様々なリスクマネジメントができているバランスが整っている詐欺手口だということをご理解ください。

以上のことから、この手の犯罪に巻き込まれないためするべきことは、ただ1つ。
自己防衛をするしかありません。
例えば、「運送業者は大手しか選択しない」「見知らぬ運送業者は発送元をしっかりと確認する」などが挙げられます。
また、先程も少し触れた「代金引換で購入した場合は、家族間でしっかりと情報を共有しておく」という点。
情報が共有できていなかった場合は、その場で購入者に確認の電話をするなどの対応をすることが大切です。
詐欺をする人間は、意外と「この電話をする」という素振りを見せるだけで、去っていくことも多いです。
バレる可能性が高いですからね。
ともあれ、このようにバランスが取れた手口ではありますが、身を守る方法は簡単なため、しっかりと対応していきましょう。

大手運送業者の制服を着ていたとしても「知らない顔」だった場合は警戒をする必要があります。
ご存知の方も多いと思いますが、運送する人というのは、地域によって決まっていることが多いです。
つまり、顔見知りのため、知らない顔だった場合は、いくら大手でも警戒する癖を付けておきましょう。

⇒もしも闇金に手を出してしまったら？対処法4選

⇒知らないと損！「振り込め詐欺救済法」とは？