■唐突にやってくる「金利優遇するから借り換えして!」というお願い
その知らせは前触れ無く唐突にやってきます。
見慣れない番号から着信があり出てみると…「○○銀行カードローンサービスの△△と申します」と第一声。
カードローンサービスの話になるため、一瞬身構えてしまいますが、よく話を聴いていると以下の内容のこと言っています。
「現在利用中のカードローンサービスの内容が一新されました。新たしいローンに借り換えをして頂ければ金利優遇をしますよ。」というものです。
実際、メガバンクと呼ばれる銀行が提供しているカードローンサービスは、過去は全くの別名で全く異なるサービス形態で、金融商品として販売されていました。
その後、紆余曲折があり、サービス内容、サービス名称を変えて、今があるわけです。
したがって、このような連絡というのは意外とあったりします。
カードローンサービスを提供している銀行や業者側も新しいサービスを利用してくれた方が顧客管理も簡単になるため、ぜひとも借り換えをして欲しいわけです。
(保証会社が変われば利益面でも大きな違いがでるため、なおさら借り換えをして欲しい)
■怪しくないのか?怪しいのか?
そもそも、このような電話があると感じてしまう警戒心…「本当に怪しくないのか?」と。
「うまい話はない」というのが通説のため、警戒心を持ってしまうことは、ごく当たり前のことで、むしろ無ければならないものです。
結論から言ってしまえば、正直なところ分かりません。
ケース・バイ・ケースで、怪しい場合と、怪しくない場合があります。
つまり、実際のところ、本当にこのような「金利優遇をするから借り換えをしてみて!」という勧誘はあります。
これは先程、説明をした通りです。
言うまでもなく、これを利用してヤミ金に引き込もうとする悪徳業者も実際に存在します。
したがって、利用者としては自己防衛をしていくしかないのが現状です。
◇どうやって自己防衛をして「怪しくない」の判断を下すのか?
自己防衛の方法は至極簡単です。
一番の防衛方法は「その場で回答をしない」ということ。
そして…電話口で喋っている人の情報を質問しましょう。
カードローンのサービス名称、代行業者であれば代行業者の名前、担当者の名前、そして連絡先。
聴きだしたら一旦、電話を切って、実際にそのカードローンのサービスについて調べていきます。
例えば、大手銀行のサービス内容が変わるというのであれば、その銀行の相談窓口に「勧誘があったけど本当に勧誘しているの?」と。
多くの場合、怪しい業者であれば、ここで見抜くことができます。
「うちは一切勧誘をしていません」と。
逆に、実際にそういったサービスがあって、そういった勧誘を代行業者へ依頼をしているというのであれば、とりあえずは問題ないでしょう。
だからと言って、警戒を緩めてはいけません。
他にも、インターネットなどでも徹底的に調べ上げて行く必要はあります。
■その話に乗ってもよいのか?
問題がない業者で、問題がない勧誘であったと判断出来た場合、次なる疑問は「本当に乗り換えてもよいのか?」という点。
これも判断が難しいところです。
例えば「現状のカードローンの金利よりも0.1%低くします」と言われた場合、確かに優遇されていることは間違いありません。
しかし、50万円、100万円程度の融資であった場合、差額は微々たるもので、1回だけ数万円の繰り上げ返済をしてあげればあっという間に相殺ができてしまうものです。
であれば、たったそれだけのために乗り換えてもよいのか?となるわけです。
どれだけ「問題がない業者」と判断ができても、リスクが全くないというわけではありません。
だったら、このままでもよいという決断をしても、何の間違えもありません。
逆に、明らかに金利が下がり、間違いなく優遇され大きなメリットがあるのであれば、乗るのも1つの手でしょう。
つまり、総合的に考えて「乗る」「乗らない」を自己責任で決めるしかないのです。
◇審査はほぼ通っていると思ってもよい
1つ、乗った場合の大きなメリットをお伝えしておきたいと思います。
それが「審査は通っていると考えても問題ない」ということ。
勧誘してくるぐらいなので、融資しても問題ない利用者という判断が予めされています。
したがって、金利優遇だけではなく、融資枠も大きくしてくれるなどのメリットがあれば、一考する価値はあるわけです。
(融資枠を大きくしてもらっても利用する予定が無ければ意味がない特典ですが)
⇒カードローンの金利交渉はできるのか?実際にやってみたら驚きの結果に!
■いずれにせよ即決即断はご法度で一度持ち帰って熟考をしましょう!
まとめると…実際に、金利優遇するため借り換えをして欲しいという勧誘の電話はあります。
しかし、鵜呑みにして即決即断をするのは非常に危険のため、絶対に辞めましょう。
そして、その業者が全く怪しいものではないと確認が取れるまで乗り換えをする、しないの判断はしないようにすること。
例え、問題がない業者であっても、大きな得がなければ乗り換える必要がないため、意味のないリスクは避けたいところです。
つまり、本当に大きなメリットが無い限り「乗る必要はない」という結論になります。