「言葉巧み」に勧誘してくる闇金業者の実例手口3つから学ぶこと

よくテレビやインターネットで「ヤミ金業者」「悪徳業者」などに気を付けましょうと注意しているシーンを見ます。
中には「何故、引っかかるのか?普通にしていれば利用することなんて全くないのに」と疑問を感じている人もいらっしゃることかと。
確かに、その通りですが、この手の悪徳業者で働く人たちは、兎にも角にも「会話術が半端なく上手い」という共通点があります。
結果、どれだけ警戒をしていても、言葉巧みに操られ、引っかかってしまうのです。
ということで、「その言葉巧みの部分」をテーマに、具体的な例を挙げてお話をしていきたいと思います。
自己防衛をするためにも、ぜひご一読を!

■大手の名前を語り安心感を得る手口

telephone
人という生き物は、知っている名前が出てくると、大きな安心感を得て簡単に警戒心を解く傾向があります。
例えば、初対面の人であっても「同郷」だった場合…つまり地元が一緒だった場合、それだけで打ち解け合うことができるわけです。
普通に考えれば、あり得ないことなのですが…ただ地名などの固有名詞を言うだけで意気投合してしまうという経験をした人もいらっしゃるのではないでしょうか。
(「○○中学校出身だよ!」「え?本当に!?私は△△中学校出身だよ!」「へーそうなんだ、意外と近かったんだね…何処かで逢ってかもね!」というイメージでしょうか)

◇第1段階は「大手のグループ会社」を名乗る

悪徳業者の場合、この心理を巧みに使って、警戒心を解く会話術を駆使してくるのです。
例えば「アコムのグループ会社になる△△社と言います」「レイクのグループ会社…つまり、傘下になる△△会社」といったようなイメージ。
このように、大手の名前を出せば、やはり警戒心を緩めてしまう場合も多々あるのです。
しかも、テクニックを持っているヤミ金業者にもなってくると「大手業者のロゴ・名前入りの名刺を出してくる」というケースもあります。
最近では、名刺ではなく「大手のロゴ入り、社名入りの社員証」を作って提示するだけという手も使ってきます。
ここまですると、それなりの人が耳を傾けてくれるようになるのです。
耳を傾けてしまったら、負けに近い部分もあるため、警戒心を絶対に緩めないようにしたいところです。

◇第2段階は「信用させるためのテクニック」を披露する

当然、中には「そんなことはあるはずない」と、警戒心を緩めない人も居ますが…。
しかし、そういった人たちに対して悪徳業者は「まだ知名度が浅い」「最近、サービスを展開し始めたばかり」といった内容に変わってきます。
加えて…悪徳業者の凄いところは、用意周到だということです(社員証の件もそうですよね)。
このように警戒をする人も多いため、予め「ニセのサイトを作っている」というケースもあります。
一体、どういうことなのか?
例えば、日経新聞を真似たニュースサイトを用意し、そこに、自分たちの会社が掲載されているとアピールをしてくるわけです。
非常に精巧に作れているニセサイトのため、ここで警戒心を緩めてしまう人も。
◇別の方法として「やってもおかしくない会社名出す」というもの
例えば、ソニーという会社。
電化製品だけではなく、金融商品など手広く事業展開をしています。
このように、知名度が高く、様々な事業展開をしている大手会社名を語る場合もあるため、注意をしてください。
「今、我が社は苦しい状況なんですよね…だから、こういった事業もやっていかないと倒産してしまうんですよ」と。
無くはない話のため、ついつい警戒心を緩めて、契約をしてしまうケースもあることも頭に入れておきましょう。

■他にも多くの手口が存在するため一部を簡単に紹介!

meisi
上記の手口は、あくまでも一部です。
他にも色々な勧誘を言葉巧みに誘ってくるため、注意が必要です。
以下には、簡単ではありますが、実例から見る勧誘手口をピックアップして紹介をしていきます。

◇「夫にバレずに融資できます」と弱みに付け込むやり口

平日の昼間…ヤミ金業者は、お金に困っている主婦の情報を仕入れ、直接やってきます。
そして「お金に困っていませんか?夫に全くバレること無くお金を貸せますよ」と勧誘してくる手口です。
この方法の言葉巧みな部分は「決して推してこない勧誘方法」にあります。
あくまでも、柔らかく「また、困ったら連絡をください」と言って、直ぐに引き下がるわけです。
主婦に関しては、どうしても即決することに関しては躊躇するため、その場では契約をしないことが多いです。
しかし「逃げ道はある」という安心感は大きく、いざという時に電話をかけてくるよう仕向けているわけですね。
そして、電話をかけてくるような主婦は、もう落ちたも同然。
このように、ソフトで柔らかな対応に安心してヤミ金業者を利用してしまうケースが増えています。
これを「ソフト闇金」と呼びます。闇金が柔らかくなったイメージですが、れっきとした悪徳業者なので、注意してください。

◇「直ぐに審査しますよ」と間接的に審査が緩いことをアピールするやり口

「審査が緩い」「ブラックリストに載っていても問題ない」というような、審査は簡単に通ることを、これでもかというぐらいアピールをしてきました。
しかし、最近では「とりあえず直ぐに審査ができるため、やるだけやってみませんか?」というような形に変わってきます。
手軽に審査ができるため試してみて通過したら考えましょう!」といった方法ですね。
言葉巧みに「別に審査が通過したとしても契約をしないでもいいですよ」というようなニュアンスでニセ審査を進める方法なわけですが…。
これ凄いところは…被害者側の安心感が大きく気を緩めてしまう部分にあります。
やはり、多重債務者などお金に困っている人たちは、この審査が大きな壁となっています。
この審査が通ったという事実は大きく、その場で契約をしなかったとしても「本当にお金に困ったとき…心の拠り所がある」と錯覚をしてしまうのです。
結果、本当に困ったときに連絡をしてしまうわけです。
つまり、ヤミ金業者としては、とにかく誰でも通るようなニセ審査まで漕ぎつければよいため、意外とハードルが低く、よく使われる手口。
こちらも、頭の片隅に入れておくとよいかと思います。

■基本的に業者側からアプローしてくることはない!

kanekasi
ともあれ、悪徳業者・ヤミ金業者に引っかからない方法は「勧誘してきたような業者は利用しない」ということです。
基本的に、正規の消費者金融業者や信販会社、銀行は、「利用しませんか?」とアプローチしてくることはありません。
もちろん例外はありますが(住宅ローンを組むときに金利優遇するためカードローンに加入しませんか?のような例外)…ヤミ金業者のようなアプローチの仕方は、まず「無い」と思ってもらって結構です。
したがって、このような業者が現れた場合は、話は聞かずに門前払いをするよう徹底しましょう。
話を聴いてしまうと、言葉の巧みさ凄く、あっという間に相手のフィールドに引き込まれてしまうことになります。
だからこそ、相手の土俵すら上がらないことが一番良いわけですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする