クレジットカードを作るとき「借入状況(無担保借入残高)」
という記入項目がありますよね。
基本的にどんなカードでも借入状況を記載する必要があります。
そんなときに疑問に思うのが「奨学金」ですよね。
日本の場合、奨学金=借金(無担保借入れ)ですので「記載する必要があるのか?」
という点に悩んでしまいます。
また、奨学金はほとんどの場合、何百万もの金額になるので、
「記載したらカードの審査に落ちてしまうのでは?」と不安に思う方も少なくはないようです。
もし、奨学金を借入れしているとしたら、借入状況に記載する必要があるのでしょうか?
記載する必要があるとしたら、審査に影響することはあるのでしょうか?
その疑問をスッキリ解決します。
■奨学金は他社借入れになるのか?
結論からいうと、奨学金は他社借入れ(無担保借入)にはなりません。
奨学金は確かに無担保借入れになります。
ですが、あくまで援助という名目ですし、信用情報機関を使う借り入れでもありません。
カード会社は審査時に信用情報機関というところをチェックして、
あなたの借入れ状況や返済状況等を確認します。
他社借入れに当たるのは、この信用情報機関に記録されている部分のみです。
奨学金は信用情報機関に記録されません。
そのため、クレジットカードを作るときに他社借入れに記載する必要はないんですね。
■万が一記載してしまった場合は?
奨学金は他社借入れとして記載する必要はありませんが、
「もう記載して審査に申込んでしまった!」という方もいるでしょう。
その際、記載してしまったことが原因で審査に落ちることがあるかといえば、
基本的にそんなことはありません。
奨学金は借入件数や借入金額にはカウントされないため、
高額の借入れとはいえ、審査にマイナスになることはないんですね。
奨学金とカ―ドローンなどの借入は別物ですので、安心してください。
■消費者金融や銀行系カードローンはどうなるのか?
消費者金融や銀行系カードローンを利用するときも、他社借入れの記入欄はありますよね。
では、この場合はどうなるでしょうか?
とくに気になるのが消費者金融です。
消費者金融系の場合、総量規制によって年収の1/3までしか借入れできません。
年収400万円なら借入れは133万円までということです。
仮に奨学金が総量規制の対象になるとすれば、奨学金は百万を軽く超えることが多いので、
一発で総量規制に引っかかってしまうでしょう。
ですが安心してください。
消費者金融や銀行系カードローンの場合も、クレジットカードとおなじで、
奨学金を他社借入れとして記入する必要はありません。
そのため、消費者金融系の総量規制の対象にもならないんですね。
銀行カードローンも消費者金融も記入する必要がないんだったら、何も心配することがなかった~と思うかもしれませんが、安心するのはまだ早いですよ。
実は、一点だけ注意があるんです!次で詳しく紹介していきます。
■だだし延滞している場合は要注意!
前述したように、奨学金は無担保借入れとして記載する必要はありません。
ですが延滞している場合は要注意です。
奨学金を長期延滞すると、信用情報機関に事故情報として記録されてしまいます。
これはいわゆる「ブラックリスト入り」です。
クレジットカード会社も、消費者金融も、銀行も審査のときには、
必ず信用情報機関であなたの信用情報をチェックします。
そのため、奨学金を延滞しているといことが確実に分かってしまうんですね。
クレジットカード会社、消費者金融、銀行も一番重視しているのが、
あなたの返済能力になります。
延滞している=返済能力がないと判断されますので、
審査に通るのがほぼ絶望的になってしまいます。
これは奨学金以外も例外はありません。
「奨学金がある」といった記載をする必要はないとはいえ、奨学金は延滞しないようにしましょう。
■まとめ|奨学金は記載する必要はないが、延滞していると不利
いかがでしたか?
まとめると、
・奨学金は他社借入れにならないので記載する必要はない。
・記載した場合もそれが原因で審査落ちすることはない。
・消費者金融や銀行系カードローンの場合も、記載する必要はなし。
・しかし、奨学金を長期延滞するとブラックリスト入りになってしまう(こうなるとクレジットカードやローンの審査に通るのが難しくなってしまいます。)
ということになります。
特に遅れると信用情報機関に登録されてしまうという点に注意が必要です。
奨学金を利用している場合でも、カードローンとは無関係と思い「なぜ落ちたのだろう?」と審査に落ちた理由を見落としがちになってしまいます。
カードローンとは直接関係はありませんが、お金のことは全て信用情報機関が握っています。
行きつくところは同じなので、奨学金を延滞したときは信用情報に登録されているかもしれないということを頭の片隅に入れておいてください。