実は犯罪!キャッシングのこんな使い方

キャッシングは、いつでもお金を借りることができてとても便利ですよね。
でも、あなたは正しい使い方をしていますか?
今回は、実は犯罪になるキャッシングの使い方についてご紹介します。

①申し込みで嘘の情報を書く

申込書を書くのがめんどくさくて、ついつい嘘を書いてしまうこと、ありませんか?
確かに、少しの嘘を書くことは、犯罪ではないです。
例えば、年収を切り上げて書いたり(480万円→500万円)、就業期間を切りのいい数字にする(2年11か月→3年)ことは問題がありません。
しかし、職歴や住所を偽るのは犯罪になります。
今までこういった申込書が立件されることは少なかったのですが、最近新しい判例が出ました。
暴力団が、自分の所属を隠して、ゴルフ場の会員権を申し込んだというものです。
このケースでは約款に「暴力団はお断りします」と書いてあったため、暴力団であることを黙ったまま申込することが詐欺罪にあたるとされました。
したがって、約款に書かれていることを守らず、嘘を書くことは同様に詐欺罪に問われる可能性があります。
もちろん、私文書偽造にもあたりますよ。
審査が通らないからと言って、嘘の情報は書かないでくださいね。

申込みから借入までの流れ

➁カードの貸し借り

手元に現金がないとき、友人間でカードの貸し借りをしていませんか?
身に覚えがある人は、すぐにやめてください。これはれっきとした犯罪です。
まず、カードを使った買い物について。
カード会社は、契約者以外の利用を禁じています
したがって、契約者以外が使用することは、お店をだますことになり、詐欺罪にあたるのです。
では、家族の間での貸し借りはどうでしょう?
裁判所は、判例の中で「当該クレジットカードの名義人による使用と同視しうる特段の事情がある場合」には犯罪にならないと述べています。
ここからは、家族同士の貸し借りは犯罪にならないと読むことができそうです。
しかし、クレジットカード会社は約款名の中で、家族であっても名義社本人以外の使用を認めていません。
したがって、犯罪にはならないけれど、カード停止などの処分をされるおそれはあるといえましょう。

次に、確認書のサインについてです。
クレジットカードのサインは、「性質上、名義人以外の者が制作することが法令上許されないもの」にあたります。
したがって承諾を得たとしても、他人の名前を書くことは私文書偽造罪にあたります。
これは有名な裁判例で、実際に逮捕者も出ています。
安易にカードを貸していた人は、きちんと覚えておきましょうね!

③クレジットカードによる現金化

キャッシングは限度額いっぱい、ショッピング枠なら余っているけど、現金がほしい…
こんなときに役立つのが、いわゆる「キャッシュカードの現金化」です。
現金化の方法は様々ありますが、その中のひとつとして、ショッピング枠を利用して商品を購入し、その商品を業者が買い取るというものが挙げられます。
この方法、実は法律違反なんです。
実際に、貸金業法違反として、現金化を行っていた業者が逮捕されています。
今のところ、利用者の中で逮捕された人はいないようですが、場合によっては詐欺罪に問われることもあります。
なお、現金化専門業者を利用して、商品を買い取り、キャッシュバックするという方法でしたら、刑法に抵触することはありません。
しかし、あくまで犯罪にならないというだけ。
カード会社の約款には「換金目的でショッピング枠を利用を禁止する。違反した場合はクレジットカードの利用を停止する」と書かれています。
したがってカードの利用が停止されるおそれがあります。

④払えないけど買い物したい!

旅行にエステにお買い物…そろそろ支払いが厳しいけれど、それでもお買い物したい!
一見ふつうに見えるこの行為、実は犯罪なんです。
問われるのは詐欺罪。
それはどうしてでしょうか?
本人が有効なクレジットカードを使っている限りは、いつでもサービスを受けられますね。
しかしその裏側には「きちんと支払いをすること」という条件がついているのです。
だから、お金を支払えない人、支払う意思がない人には物を渡してはいけないのです。
先ほどの例で、お店は支払いができない人に物を渡したり、サービスを提供してしまっています。
この点をとらえて、詐欺罪が成立するのです。
実際に逮捕された人はいませんが、裁判所の多くはこのように考えているので、仮に刑事事件として立件されると有罪になる可能性が高いです。

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まとめ|原則は「約款に沿った使い方」

犯罪になる使い方がわかって頂けたでしょうか。
スキミングなど、カード犯罪の被害者になることはあっても、自分が加害者になるなんて考えもしませんよね。

仮に犯罪にならないとしても、約款に反していれば、カード停止などの措置を受けることがあります。
基本的に、自分が使える分だけ使っていれば規約に反することはありませんが、心配であれば一度約款を読み返してみましょう。

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