消費者金融3社から「借入」~「完済」を繰り返すと利息は増えないのか?

消費者金融業者や、銀行、信販系業者からお金を借りた場合、一生懸命、返済をしていくことになります。
そんなとき「一気に完済をすることを繰り返したら利息が増えなくてお得なのでは?」と考えたことはありませんか?
つまり、大手消費者金融業者3社ぐらいと契約をして、借入、完済を回していけば…利息は増えないのでは?というわけですね。
実際のところはどうなのか?について触れていきましょう。

■「借入」「完済」を繰り返す利用方法の詳細説明

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冒頭の説明だけでは、よく分からないという人も多いかと思うので、まずここで、もう少し掘り下げて説明をしていきたいと思います。
例えば、アコムとレイク、そしてプロミスの三社と50万円枠の契約をしたとします。
まずはアコムから50万円の借入を行います。
その後、アコムの返済日が近づいたら、次は、レイクから50万円を借入します。
借入した50万円をアコムの借入額を完済させます。
続いて、さらに翌月…レイクの返済日が近づいてきたら、プロミスから50万円を借入。
お察しの通り、この50万円でレイクの借入を完済させる…。
そして、また翌々月、プロミスの返済日が近づいてきたら…アコムから50万円を借入。
と、このように三社で借入⇒完済を繰り返すわけですね。
こうすることによって、完済をさせているわけですから、利息は増えない!という気持ちになれるわけですね。

■50万円の借入で15%の金利だった場合…利息金額は約6,200円

さて、この横着な消費者金融業者の利用方法、察しの良い人であれば、もうお気付きかもしれません。
「こんなことをする暇があるのであれば、さっさと50万円の借入額を1円でも多く返済しなさい」と。
ともあれ、まずは、50万円を借りた場合の利息額はいくらになるのか?について知っておきましょう。
それが見出しに記載した「約6,200円」という数字になります。
つまり、50万円を借りた以上、利息として6,200円を消費者金融業者に支払わなければなりません。
こうなってくると、実際に完済をさせるためには、50万円とプラス6,200円を支払わなければならないわけですね。
これが、毎月支払っていくことになります。
確かに、見た目としては、利息は増えず、一定の6,200円となっていますが…。
本当の完済をさせるまで、ずっと6,200円を支払い続けないといけないという、愚の骨頂状態になってしまうわけですね。
1年続ければ、72,000円の損をしているわけで、このお金を少しでも返済に充てていけば、元金も減っていくことに。
つまり、三社で借入・完済を繰り返す行為は、利息は増えないけど、利息を払い続けることになるだけのことです。
結果、やっても何の得にはならない返済方法になります。

■30日完済で利息0円サービスもあるから無利息で借りられるのでは?

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中には「無利息サービスを利用すれば、このようなことにならない!」と豪語する人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら、それは無理な話です。
確かに、借入した日から30日以内に完済をすれば、無利息にしますよというサービスは存在し、上手に活用をすれば、非常にお得です。
しかし、この手のサービスは、必ず適用条件というものがあります。
例えば、新規契約者のみが対象で、1度でも無利息サービスを活用した場合、その後は、このサービスを受けることはできないなど。
もちろん中には、何度もこの無利息サービスを利用することができる場合もあります。
ただ、この場合も、最大融資額が5万円までなどのような条件付きとなっているため、50万円という大金は難しいところ。
ともあれ、何度も何度も同じように利用ができるわけではないので、あまり現実的な話ではないという結論になります。

■信用情報の観点から言っても良い行為ではない

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ここまで「利息」に焦点を合わせてお話を進めてきましたが…最後は、信用情報の視点でお話を進めていきたいと思います。
上記のような借入・完済を繰り返した場合、信用情報にも、このような利用の仕方が、逐一、記録されていきます。
毎月、50万円の借入と、完済情報が記録されるわけですね。
ただこれだけのことと思うかもしれませんが、正直なところ、あまりよい情報ではありません。
例えば、このようなことを続けている状態で、クレジットカードの申込をしたとしましょう。
当然、クレジットカード会社は、この信用情報を参照するわけで、印象としては「この人は何をしているのだ?」と、恐怖を覚えてしまいます。
一般的な使い方をしていない変な人」というレッテル貼りがされてしまうわけですね。
そして、このような印象を受けた人間に、クレジットカードを発行するでしょうか?
答えはノーと言わざるを得ません。
ここでは、クレジットカードを例に取りましたが、新たにカードローンの申込をしたときも、住宅ローン、自動車ローンに申込をしたときも同様の状況になります。
つまり、このような信用情報機関に問い合わせることになるようなサービスは、全て審査落ちをしてしまう可能性が高くなるというわけですね。
こういった視点からも、借入->完済のループは辞めておいた方がよいと言えます。

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