【知っといたほうがイイ話】消費者金融業界の市場規模は5兆円越え?!

一昔前から、消費者金融業者の宣伝は多く見ることができましたが…最近、昔以上に増えてきたと思いませんか?
一日テレビを見ていれば、何度かテレビコマーシャルで大手の消費者金融業者の名前を目にして、耳にすることになるほど。
となると…一般論として「この業界は今儲かっているんだな」と思ってしまいますよね。
そこで、ここでは、この消費者金融業者の市場規模から、本当に儲かっているのか?などについて、触れていきたいと思います。

■2016年現在…消費者金融業者が融資している額は5兆円

tikyuu

まずはとあるデータを紹介します。
既に見出しに記載されてしまっていますが…2016年現在、消費者金融業者が融資している額が5兆円となっています。
非常に大きな額で、言うまでもなく、かなり大きな市場規模といえるでしょう。
大体、1200万人の人が、消費者金融業者から融資を受けているというデータも出ているため、一人あたり、約50万円程度の融資を受けている金額に。
つまり顧客を1人確保できれば、50万円の価値がある商売ができるという…かなり大きなリターンがある業界になるわけですね。
なので、消費者金融業者が昔から、目立った活躍をしていることが分かります。
ちなみにですが、同じく5兆円規模の市場となっている業界を少し紹介をしておきたいと思います。
2016年現在の数字になりますが…「自動販売機業界」「旅行業界」「鉄道業界」「住宅リフォーム業界」「百貨店」「広告業界」などが挙げられます。
ちなみに、パン業界…食べるパンのことです…この業界は2兆円の市場規模となっていたり、ダンボールが1.5兆円、葬祭が2兆円と…意外な業界が大きな市場規模を持っていることに驚かされますね。
話が逸れてしまいました…次からは、この5兆円の市場規模が意味するものについて触れていきます。

■一昔前と比較すると…かなり市場規模が小さくなっている状況

5兆円という市場規模が非常に大きなものと理解することができ、消費者金融業界は儲かっているんだなと感じましたよね。
実は、これは大きな勘違いで…今、消費者金融業界は、苦境に立たされている状況なのです。
理由は単純で、凄い勢いで、市場規模が小さくなっているからです。
例えば、グレーゾーン金利が横行している時代、このときは10兆円を軽く超えるような、それはそれは、本当に大きな業界だったのです。
しかし、バブルの崩壊があったり、グレーゾーン金利が規制されたり、大きな事件が起きてしまったりと、様々な要因で、多くの消費者金融業者が店をたたむことになってしまうことに。
結果、比例して、市場規模が小さくなってしまっていったわけですね。
このような背景もあるため、皆さんが思っているほど、消費者金融業界は元気ではないのです。

■今後も小さくなっていく可能性が高いと言われている

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さらに、消費者金融業界を苦しめる状況が、今後、続いていきます。
それが、若者たちはお金を使わないため、消費者金融業者を頼るようなシーンがないということ。
つまり、今後はさらに市場規模が小さくなっていってしまうことが予想されているのです。
現に、年々に利用者数も減っており、何年も右肩上がりになったことはないほど。
また、追い打ちを掛けるように「融資をして欲しい」と申込をしてくる人たちは、言い方が悪いですが、リスクがある人が多くなっているのです。
つまり、業界的には属性が悪いという人たちですね。
年金受給者だったり、専業主婦だったり、アルバイトだったりと。
そもそも、社会の傾向として、正社員で働いている人ほど、堅実な生活を送りたがるため、消費者金融業者のような利息で損をしてしまうような暮らしはしたくないと考えるわけです。
このように属性が良い利用者も減っていることが、消費者金融業界を苦しめている1つの要因となっています。

■サービスの質の勝負になるため利用者としてはありがたい?

akusyu

さて「このままでは消費者金融業界が危ない」という印象を受けた人も多いかと思います。
5兆円規模の市場を持っているにも関わらず「元気がない」というわけですからね。
確かに、このような傾向はあるかもしれませんが、あくまでも、これは数字上の話であって、お先真っ暗というわけでもありません。
現に、大手の消費者金融業者は、何とか顧客確保をしようと、あれやこれやと企業努力をしてサービスの質を上げようとしています。
例えば、利息0円サービスだったり、少額融資サービスだったり、そもそもの金利を優遇してみたりと。
その結果、何とか利益を上げて運営を続けているわけです。
ともあれ、この消費者金融というサービスは、当面、誰かが必要とすることは間違いありません。
結果、なくなることはないかと思いますが、限られた市場規模の中で、大手消費者金融業者がしのぎを削っているのが現状です。
これが意味することは、利用者としては「質の高いサービスがどんどんと出てきて、利用しやすい状況が出来上がる」ということに。
なので、規模は小さくはなってきていますが、意外と利用者側としてはありがたい状況なのかもしれませんね。

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