お金がないと苦しいですよね。悲しいですよね。辛いですよね。
しかし、安易にカードローンに頼ってしまうのも違うかもしれません。
国の制度によってはとても低金利でお金を借りることが出来る場合もあります。消費者金融や銀行カードローンに申し込む前に少し考えてみてください。
◇カードローンと似た働きをする
銀行カードローンや消費者金融などと同じような働きをしてくれ、ただ使い勝手や審査内容などに違いがあります。聞いたことがあるとは思いますが、改めて詳細を知っておきましょう。
・ろうきん
ろうきんとは、「労働金庫連合会」のことです。全国13か所にある営利を目的としない金融機関のことを指しています。カードローンは非常に低金利に設定されています。ろうきんは働く人と家族を守るために存在しています。また、場所によって条件が異なるので、地域のろうきん窓口を訪ねてみると良いでしょう。
・JAバンク
属性が良いとされている方にお勧めです。銀行カードローンより審査が厳しいといわれているので、挑戦してみても良いかもしれません。
お近くのJAバンクで相談してみましょう。
・信用金庫
信用金庫も銀行ですが、より地域に密着した営業を行っています。ぜひ一度検討してみてください。
◇公的機関の補助制度
・緊急小口資金貸付
社会福祉協議会が行っている小口資金の貸付制度です。無利息でお金が借りることが出来ます。ただし、小口なので限度額は10万円までです。本当に困っている人向けなので、審査があります。「どうしても」というもしもの時は検討してみてはいかがでしょうか。
・生活福祉資金貸付制度
こちらも、社会福祉協議会が行っています。
利息は保証人の有無によって変わり、保証人がいる場合は無利息、いない場合は年1.5%で借りることが出来ます。年1.5%であれば通常のカードローンよりは遥かに低金利ですよね。
対象者は下記のようになっています。
<主な対象者>
低所得者世帯 | 必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度) |
---|---|
障害者世帯 | 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者等の属する世帯 |
高齢者世帯 | 65歳以上の高齢者の属する世帯 |
<貸付けてくれる額>
資金の種類 | 貸付金額(※ただし条件あり) | |
総合支援資金 | 生活支援費 | (二人以上)月20万円以内 (単身) 月15万円以内 ・貸付期間:原則3月(最長12月) |
住宅入居費 | 40万円以内 | |
一時生活再建費 | 60万円以内 | |
福祉資金 | 福祉費 | 580万円以内 |
緊急小口資金 | 10万円以内 |
詳細は公式HPで確認してください。
また、「生活支援費」の場合は2人以上だと月20万円、単身の場合は月15万円以内と決まっています。基本的に貸してくれる期間は3ヵ月です。最長では12ヵ月まで延長し貸付を行ってくれます。つまり最高で240万円までというわけです。返済期間は最長で20年とされているのでかなり有難いですね。低所得者向けに作られているので、金利も待遇も良心的です。
貸付にあたって審査があり、様々なことを聞かれることになると思うので、覚悟が必要です。お金がとても必要だということが伝わり、認められれば貸付を行ってくれます。詳細は公式HPで確認してください。
・住宅支援給付(離職者住居支援給付金)
住宅支援給付は、「離職していて次の仕事を探している」という条件を満たす人に向けた支援制度です。条件は下記のようになっています。
【条件】
・離職後2年以内で65歳未満
・離職前に世帯主として家計を支えていた
・次の仕事を探すことに意欲的であること(ハローワークなどにしっかりと通うこと)
・離職をしてしまったことで、家賃が払えなくなり、追い出されてしまう可能性が高いこと
・同居する人の合算月収入が一定の金額を超えないこと(家賃を支払えたとしても食費などがなくなってしまい生活ができない状態)
・貯金が50万円以下(複数世帯の場合は100万円以下)
・基本的には3ヶ月の支給(最大で9ヶ月)
これら以外にも、
・生活保護
・教育支援資金
・不動産担保型生活支援
など様々な制度があります。これらを扱っているのは自治体の社会福祉課です。
気になる方は近くにある自治体を訪ねてみましょう。
⇒カードローンの前に!仕事のスキルを学ぶ「教育訓練給付金制度」とは
◇自制
どうしても借金を重ねることがやめられない。
自分ではどうしようもない。
という方は、こういった制度もあります。
・貸付自粛制度
貸付を自粛する制度です。これに登録すると5年ほど貸付が出来なくなります。
自分で登録することも可能ですし、書類などを提出することによって本人以外が登録することも可能です。詳細は日本貸金業協会もしくは、電話にて問い合わせてみてください。
◇相談
・多重債務ほっとライン
メインは「カウンセリング」で、日本クレジットカウンセリング協会が行っています。電話で相談する形となり、ギャンブルによる借金は基本的に受け付けていません。生活苦などの借金を、どのようにしたらいいか現状を把握した上で適切なアドバイスをしてくれます。
電話は無料で、内容のある話を聞けると思いますので、一度相談してみても良いかもしれません。
・多重債務問題解決プログラム
自治体が設置している「多重債務問題解決プログラム」は、止むを得ない理由で多重債務に陥ってしまった方が相談できる場所です。
ただし、やむを得ない理由の中にギャンブルは含まれておらず、ギャンブルによる相談は対象外となっています。
・国民生活センター・消費生活センター・日本貸金業協会
上記以外にも、どうしようもなくなったときはこちらに相談してみましょう。
ただ、相談によっては債務整理を勧められることもあるため、覚悟してコンタクトを取るようにしてください。