カードローンを持っていると住宅ローンの審査に影響するのか?

よく「カードローンを持っていると住宅ローンの審査に影響する」といいます。
実際に審査をするのは住宅ローンを提供する銀行であり、審査の詳細はなかなか明らかになりません。
ここでは、カードローンと住宅ローンとの関係について見ていこうと思います。

■カードローンの信用情報に傷がついていると、住宅ローンに悪影響?

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カードローンが住宅ローンの審査に悪影響を与えるとしたら、真っ先に考えられる可能性が「カードローンの信用情報に傷がついている」ではないでしょうか。

【信用情報とは何か】

まずは信用情報について説明をします。
信用情報とは、現金を支払わずに物を買ったりお金を借りたりする取引(信用取引)の際に必要となる情報です。
具体的には、

・カードローンでお金を借りる
・ローンを組んで買物をする
・クレジットカードで買い物をする
・クレジットカードでお金を借りる

などが信用取引に該当します。
クレジットカードやローンの利用記録を「信用情報」というのです。

【信用情報に傷がつくケースは?】

「信用情報に傷がつく」というのは、「信用情報に事故情報が記録されている」ことを言います。
事故情報が記録されるのは、以下のようなケースが挙げられます。

延滞:2~3ヶ月以上の延滞で記録。延滞解消後も最長5年間は残る
債務整理:法的に借金を整理。債務整理の方法によって最長10年間記録が残る
強制解約:金融機関などから強制的に契約を打ち切られる。最長5年間記録が残る
代位弁済:保証会社が利用者に代わって返済する。最長5年間記録が残る

■事故情報が記録されていると、住宅ローンの審査には通らない

では、カードローンなどで事故情報が記録されていると、住宅ローンの審査に影響するのでしょうか。
結論から申し上げますと、間違いなく悪影響があります。

【クレカやカードローンですら悪影響がある】

事故情報が記録されていると、クレジットカードの新規発行、クレジットカードの更新、携帯電話の割賦契約、保証会社(信販系)を使った賃貸契約などができなくなります。
また、クレジットカードやカードローンを現在利用している方も、最悪利用停止、良くても限度額を下げられる可能性が高いです。

限度額の少ないクレジットカードやカードローンでさえこうなのですから、桁違いのお金を借りる住宅ローンには悪影響が及ぶのは必至です。

キャッシングで借入すること事態が、全てマイナスの見方をされるのか?

【事故情報があっても住宅ローンの審査に通るには】

しかし、やはり夢のマイホームはほしいもの。
事故情報が記録されていても住宅ローンの審査に通るためには、記録が自動消滅するのを待つほかありません。
長くても10年間待てば、事故情報は自然消滅します。
自然消滅を待って住宅ローンに申し込めばいいのです。
ちなみに、自分の信用情報は信用情報機関に問い合わせて確認することができますので、住宅ローンを検討されている方は、一度取り寄せてみるのもいいかもしれません。

■事故情報がなくても、住宅ローンの審査に影響がある

カードローンを延滞や債務整理などなく普通に利用している分には、信用情報には傷がつきません。
よく「キャッシングを利用しているだけで信用情報に傷がつく」と言いますが、それは嘘です。

【ただし影響はある】

ただし、信用情報はあくまでも審査のツールの一つに過ぎません。
住宅ローンの審査を実際に行うのは銀行マンです。
借入の中でも、クレジットカードのキャッシングや消費者金融など、借りやすく高金利な借入をしている人に関しては、多重債務の可能性があるので門前払いされる可能性があります。
また、年収における返済(住宅ローン、目的別ローン、クレカキャッシング、カードローンなど)の割合が35%を越えてしまうとアウトですので、多額の利用は考え物です。

【住宅ローン審査を通りやすくするためのカードローン対策】

問題ないカードローンであっても、住宅ローン審査により通りやすくするためには、利用していないカードローンを解約しておくといいでしょう。
借金の元がなくなれば、審査をする人の印象もよくなります。
正直な話、カードローンが住宅ローンの審査に良い影響を及ぼすことはありません。
住宅ローンを検討しているのであれば、カードローンの利用は控え、特に心象の良くない消費者金融などは解約しておくといいでしょう。

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