審査に落ちる原因のひとつ!「社内ブラック」に注意!

借りたお金をきちんと返済している人であればさほど問題がありませんが、借金を延滞していたり債務整理をしたりすると、「ブラックリストに載るのでは」と心配になりますよね。
実は、ブラックリストにも「信用情報機関のブラックリスト」と「社内ブラックリスト」があるのをご存知でしょうか。
ここでは、信用情報機関のブラックと社内ブラックの違い、社内ブラックにならないための対処法などを見ていきます。

■ブラックリストとは

最初にお断りしておきますが、ブラックリストというリストが実在するわけではありません。
カードローンやクレジットカードの申し込みをしたり利用したりすると、その情報が記録されます。
その情報が期限内にきちんと返済された情報でしたら特に問題はないのですが、債務整理や延滞をすると、それは「事故情報」(異動情報とも呼びます)として信用情報機関に登録されてしまいます。
このことを、俗に「ブラックリストに載る」というのです。

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■ブラックリストに載る理由は主に3つ

では、何をするとブラックリストに掲載されてしまうのでしょうか。
主に3つあります。

●延滞
クレジットカードやキャッシングには、返済日があらかじめ決められています。
返済日から一定期間遅れてしまう、または3回以上延滞してしまうと信用情報機関のブラックリストに載ります。
1日の延滞でブラックリストに載ることはありません。

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●債務整理
借金がなかなか返済できないため、貸金業者と直接交渉をして、あるいは間に裁判所を挟んで借金の減額を求めることがあります。
借金減額効果が少ない順番に、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」となり、自己破産は借金を帳消しにすることも可能です。
借金減額効果が大きい債務整理ほど、信用情報機関にブラックリストが掲載されている期間が長くなります。

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●代位弁済
銀行のカードローンや消費者金融のキャッシングは、無担保でお金を借りられる代わりに「保証会社」がつくことがほとんどです。
保証会社とは、実際にお金を貸す業者に変わって審査も行なう会社です。
万が一、利用者が借金の返済に窮した際には、保証会社が借金をいったん立て替えてくれるのですが、これが「代位弁済」です。
代位弁済を行なっても、信用情報機関のブラックリストに載ることは避けられません。
お金を代わりに返済してくれれば利用者はそれで終わりというわけではありません。
お金を返す相手が、実際にお金を借りた業者から保証会社に代わるだけです。

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■信用情報機関とは?

何度か単語で「信用情報機関」が登場してきましたが、これは一体何なのでしょうか。
信用情報機関とは、借金に関する利用者の情報を管理している機関のこと。
利用者から借金の申し込みなどがあると、申し込みを受けた業者は登録している信用情報機関に、利用者の情報を開示するように請求します。
これにより、これまで自社を利用したことのない利用者でも、過去にお金に関する事故情報がないかなどをチェックできるわけです。

●信用情報機関は3つある
現在、日本の信用情報機関は3つあります。

・株式会社 シー・アイ・シー(CIC)
信販会社系が多く登録している信用情報機関です。

・株式会社日本信用情報機構(JICC)
消費者金融系の登録が多い信用情報機関です。

・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行などの金融機関系が多く登録している金融機関です。

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■「社内ブラック」とは?

ブラックリストには、信用情報機関のブラックリスト以外にも、「社内ブラック」と呼ばれるものが存在します。
では、社内ブラックと信用情報のブラックとは何が違うのでしょうか?

●誰が情報を管理しているか
信用情報に登録される情報というのは、加盟している貸金業者などが定期的に信用情報機関にあげている情報です。
そして、その情報を一元的に管理しているのが、各信用情報機関となります。
ただし、信用情報の中でも特に重要な情報(事故情報など)については、信用情報機関の垣根を越えて共有する(CLINといいます)こともあります。
信用情報機関に登録されている情報であれば、加盟各社は他社からあがってきた情報も見ることができます。

社内ブラックの場合、その情報は信用情報機関に全てあがっているとも限りません。
中には、その会社内でしか見ることのできない情報もあるのです。
社内ブラックの情報を管理しているのは、その貸金業者です。

●登録されている期間
信用情報機関のブラックリストは、掲載期間に期限が設けられています。
最も長期間にわたって掲載される自己破産でも、10年程度です。
それ以外の債務整理であれば5年程度で情報が削除されて、それ以降は普段と変わらないマネーライフを送ることができます。

一方、社内ブラックの情報は特に期限が設けられていません。
社内ブラックの担当者が必要ないと思えばその情報は消えてしまいますし、延滞や債務整理の情報は、社内ブラックにおいては半永久的に残ります。

●情報の客観性
信用情報機関のブラックリストは、とにかく客観性があります。
3回以上の延滞でブラックリスト、債務整理でブラックリストなど、掲載される条件が分かりやすいのが特徴です。

一方、社内ブラックに掲載される条件というのは必ずしも客観的で公平ではありません。
信用情報機関ならば間違いなくブラックの延滞も、社内ブラックではブラックにならないこともあります。
逆に、信用情報機関ではブラックにはならない「威圧的な態度」「理不尽な要求」「3日程度の延滞」といったことも、社内ブラックでは掲載されることもあるのです。

●他の会社への影響
信用情報機関の登録情報は、加盟している貸金業者ならば、利用者の申し込みを前提として情報を閲覧することができます。
そこには他社の情報ももちろん書かれていますので、審査に与える影響も小さくはありません。

一方、社内ブラックはあくまでもその会社内だけで見ることのできる情報です。
裏を返せば、他社の社内ブラック情報を見ることはできません。

●過払い金請求
貸金業者に支払いすぎた利息を返してもらう「過払い金請求」。
これを行なっても、信用情報機関には事故情報として登録されません。

しかし、過払い金請求をされた会社の社内ブラックでは、事故情報として登録されるでしょう。

●本人による開示請求
信用情報機関に登録されている情報は、利用者本人であれば開示請求を行なうことができます。
インターネットや郵送、来訪して開示請求をして手数料を支払えば、自分の信用情報を見ることができるのです。

ただし、「社内ブラックを見せてください」と貸金業者にお願いをしても、見せてくれることはないでしょう。

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■社内ブラックへの対処法とは

なかなか実態が見えにくい社内ブラックですので、信用情報機関のブラックよりも対策は立てにくいですが、以下のような対策が有効です。

●保証会社に注意!
前述の保証会社ですが、銀行のカードローンの保証会社を消費者金融が担当していることもあります。

・三菱東京UFJ銀行カードローン(保証会社はアコム)
・三井住友銀行カードローン(保証会社はプロミス)

例えば、アコムで理不尽な要求などをした人が三菱東京UFJ銀行カードローンに申し込んだとします。
信用情報機関の情報では特に問題がなくても、アコムの社内ブラックリストにはその情報が記載されているため、三菱東京UFJ銀行カードローンの審査にも通過するのは難しいでしょう。
その場合、他のカードローンに申し込みを切り替えるのが賢明です。

以上のように、社内ブラックは信用情報機関のブラックよりも対処が難しいです。
社内ブラックは何がきっかけで登録されるのか分かりませんので、きちんと返済をして目立つ悪行はしないこと、これが一番です。

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