急な出費でお金が必要になった場合に便利なのがキャッシングやカードローンです。
ところで、キャッシングとカードローンの違いを答える事は出来ますか?
実際にそう聞かれると簡単に説明出来る人は少ないと思います。
お金を借り入れする事では特別違いはありませんが、どのような違いがあるのか把握しておくと便利に利用する事が可能です。
では、キャッシングとカードローンの違いとは一体何なのでしょうか。
■キャッシングとは
キャッシングとはクレジットカードやキャッシングカードに付帯しているキャッシング機能を使い、ATMやキャッシュディスペンサーから現金を借りる事が出来る融資の事を指します。
借入限度額は契約内容によっても異なりますが、数万円から数十万円と少ない額が多いです。
返済方法としては翌月一括払いや残高スライドリボルビング払いになり、金利が高い事に特徴があります。
□キャッシングは金利が高め
キャッシングとローンは両方ともお金を借りるものという点で同義ですが、呼び方が違うだけの同じものではありません。
多くの人に最も身近なキャッシングと言えば、クレジットカードに付帯するキャッシング機能だと思います。
この機能は必ず付帯しているわけでもなく、管理会社に連絡し止めることもできるものです。
キャッシングの借入限度額は、数万円から数十万円などそこまで大きいものではなく主として小口融資が目的です。
返済方法は契約する銀行により変わりますが、例としてスライドリボルビング払いや翌月一括払いなどの払い方があります。
キャッシングは全体的に借入額に対する金利は高めの設定になっています。
■カードローンとは
カードローンは主に銀行や消費者金融などで発行されるクレジットカードやキャッシュカードを使って借り入れが出来る融資を指します。
カードローンでは一定の限度額の範囲内であれば、自由に繰り返し借りる事が可能です。
また、現金はキャッシング同様にATMやキャッシュディスペンサー、直接窓口から借入が出来ます。
返済方法は残高スライドリボルビング払いか分割払いが一般的で、金利はキャッシングと比べるとやや低いです。
そして、カードローンには銀行系、消費者金融、カード会社など様々なカードローンがあります。
□ローンって
そして銀行から借りられるローンにはフリーローンとカードローンがあります。
フリーローンは限度額を借り入れあとは返済し続けるローンであり、新たな借り入れには再審査などが必要になります。
一方、カードローンは借り入れ枠内ならば毎月の定額返済を続けている限り枠内で自由に何度でも借りられます。
カードローンについてはキャッシングに近い性質もあり、混同されやすいですがここにも明確な違いがあります。
では、フリーローンとは何を指すのか紹介します。
フリーローンは主に銀行が取り扱っている個人向けローンであり、住宅ローン・自動車ローンなどのように使用目的が確定されていないローンのことです。
しかし、事業や投資目的での借り入れは不可になっています。
もう一方のカードローンとは、銀行を主にして消費者金融やクレジット会社が発行している個人向けのローンです。
フリーローンと同じように目的を指定せずに使うことができます。
両者に共通して言えることは、どちらも審査が必要であり返済能力や信用力を信用情報機関で見られるということです。
■キャッシングとローンの違いは?
では、キャッシングとローンで何が違うのか具体的に説明していきます。
フリーローンとキャッシングは「用途が自由な借り入れ」という使用目的は同じです。
しかし、実際に使う段階からはその使い方が大きく異なってきます。
まず、キャッシングの場合は、一度審査に通ってしまえば借り入れのタイミングは自由で対応しているATMなどがあればいつでもどこでも借り入れ可能です。
次にフリーローンの場合は、信用情報機関の審査に通過後でなければ希望した額は振り込まれません。
そして希望額の上限を伸ばしたい場合や新たな借り入れをする場合はまた新たに審査を受けなければなりません。
そして、フリーローンの場合は返済が終わってもキャッシングのように再び同じ金額を借り入れることは不可能です。
これだけを述べてみると「用途自由」の条件以外にフリーローンは、キャッシングに比べると面倒な点が目立ち利点がないかのように見えます。しかし、返済枠がまったく残らないことにはデメリットばかりではなくメリットもあります。
■フリーローンよりキャッシングのほうが使いやすい
銀行でも消費者金融でも、キャッシングは審査時に借り入れ枠を所持しているだけで使っていなくても借入をしているという風にみなされる場合があります。
さらに条件の良い借り入れ枠を作りたい場合は解約の必要性が出てきます。
しかし、フリーローンは返済し終えれば返済枠、借入枠などは存在しません。
その借入の条件を利用し、さらにいい条件でローンが組めるようになるまではフリーローンを使い返済が終われば審査時にマイナスに働く要素をなくすことができます。
実際に使う場合は、借入枠を残したくない時以外ではキャッシングとフリーローンでは、額にもよりますがフリーローンを先に申し込むメリットはやや少ないと言わざるを得ません。
使い勝手のみで言えばどうしても使いやすいのはキャッシングの方に軍配が上がります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、借りられればどこでもいいとは思わずよく自分の未来を考えてから契約するようにしましょう。
■キャッシングとローンでは返済方法が異なる
キャッシングとカードローンの申し込みにはどちらも審査が必要であり、借り入れ方法も特別違いはありません。
ですが、2つの大きな違いはまず返済方法にあります。
まずキャッシングでは翌月一括払いが一般的です。
例えば10万円を借りた場合、翌月一括払いであれば借りた翌月に利息をプラスして一括で返済しなくてはなりません。
一方、カードローンでは一括払いではなく分割払いになります。
なので、10万円借りた場合は毎月1万円と利息をプラスした金額を10ヶ月で返済するという返済が可能です。
そして、どちらも共通して残高スライドリボルビング払いが選択出来る金融機関も増えてきています。
残高スライドリボルビング払いは、支払残高によって毎月の支払額が増減する返済方法です。
この支払方法だと返済する度に毎月の返済が楽になる反面、返済が長引く可能性もあるので選択前にはしっかり仕組みを知っておく事も大切になります。
【カードローンの返済に関する記事】
・返済の滞納にカウントされるのはどこから?入院したらどうする?
■キャッシングとカードローンでは金利にも違いがある
同じ金融機関でもキャッシングとカードローンでは別々の金利が設定されています。
カードローンでは基本的にリボ払いでの返済が前提になっており、リボ払いでの利息は10%台にです。
これは、長期的に高い利息収入を得る事が可能な仕組みとなっています。
一方キャッシングでは一括払いが前提なので、低い金利だと金融会社の利益に繋がりません。
そのため、金利が20%以上と高く設定されているのです。
つまり、キャッシングとカードローンの大きな違いは、高い金利でまとめて返済するか少し高めの金利で長期的に返済するかという事になります。
このことから、キャッシングとカードローンのどちらが自分に適したお金を借りる方法なのか、メリット・デメリットを把握した上で決めるのが良いでしょう。
また、各金融機関によって金利も異なるので、返済方法と一緒に金利を比較して選ぶ事をおすすめします。
どちらにしても、お金を借りた時は必ず返済が必要です。
キャッシングやカードローンの利用は、一時的な借り入れにとどめて計画的に使うようにする事が重要だと言えるでしょう。